こんにちは、こんたろです。
テントにも流行り廃りはありますが、
近年のソロキャンパーに高い人気を誇るのが軍幕風のテント。
いわゆるパップテントやミリタリーテントと呼ばれるものです。
タープを張らず最低限の装備で渋いキャンプをやるスタイルが
ソロキャンパーたちを魅了して止みません。
TCパップテントはいくつも世の中に出ていますが、
2021年晩夏、コスパ面で超絶優秀な「SOOMLOOM」のミリタリーテントに
X-Largeという上位版が発売されました。
一回りサイズアップし、さらにサイドウォールが追加されるなど
非常に使いやすくなったのに価格は2万円を大きく切るという、
とてつもないコスパです。
もちろん発売開始後すぐに完売してしまいました。
再販もされていますが、タイミングがシビアな上に価格が安定しません。
もう少し価格が落ち着いてくれないと手を出しにくいです…。

予約受付を再開しましたが、価格は2万6千円。
うーん、発売当初の価格からは上がってるけど、
これくらいが妥当なところなのか?
というか、X-Largeみたいなちょっと広めのパップテントって
他にないのかな?もしあるならそっちでもいいかも…。
ということで、少し調べてみました。
正直なところ、この記事を書き終わった時点でも
もう少し価格が戻るのを待つか、別のを買ってしまおうか迷っております。
なんて悩ましいテント問題…!
SOOMLOOM ミリタリーテント X-Large

まずは比較の基準、SOOMLOOMのX-Largeです。
欲しい機能はほとんど全部入ってて、しかも安いという。
コスパ最高のテントです。
Amazonのレビューは48件・星4.4でした。
非常に好感触なレビューが多く、星を減らしているのは
「あとはこれがあったら最高なのに」という細かい点への期待がほとんど。
総じて使い勝手が良いという評価です。
機能性:★★★★☆
〇 TC(ポリコットン)生地を採用
〇 生地にカビ防止加工および表面撥水加工済み
〇 スカート(裾)あり
〇 サイドウォールあり
〇 インナーメッシュテント付属
〇 インナーはランタンフック付き、ポケット付き
〇 スチール製ポール
〇 キャノピーポール付属
× 煙突穴、換気穴なし
× シングルファスナー
冬もキャンプするならスカート付きはありがたい。
サイドウォールもあると助かりますね。
インナーメッシュテントは春~秋に役立ちます。
とにかく欲しい機能は全部入った感がありますね。
ベンチレーター(換気機能)はありません。
煙突通し穴が無くシングルファスナーなので
ストーブを設置する場合は工夫が必要です。
居住性:★★★★☆
〇 テントサイズ:長さ360cm×奥行200cm×高さ118cm
〇 インナーサイズ:長さ200(190)cm×奥行95cm×高さ103cm
〇 キャノピーポール:長さ136cm
〇 背面を引っ張って広くすることが可能
通常版のミリタリーテントは
テントの高さが110cmです。
これはバンドックのソロベースなども同じ。
このテントはそれより8cm高いのですが、この8cmが結構いい働きをします。
110cmって微妙に頭がつくんですよね。
全体的にサイズアップしているので、数字以上に広さを感じるようです。
これはかなりストレスから解放されるんじゃないでしょうか。
あと、テント背面にループがあり、引っ張ることができるため
インナーがフライに触れにくくなりました。
これも地味に快適性アップです。
どうせならもう少し大きくてもいいな、と感じるので
ひとまず星は4とします。
設営・撤収のしやすさ:★★★☆☆
△ 8角形の形状によりペグ数が増加。
〇 基本的な設営/撤収は一般的なパップテントと変わらず簡単。
非常に短時間で設営/撤収が可能なパップテント。
このテントも通常のパップテントと同様、非常に簡単に設営できます。
ただし1点だけマイナスポイント。
一般的なパップテントの形状は6角形ですが、
このテントは8角形になっているのでペグを打つ本数が増えます。
その分居住性は高いので、ここはトレードオフですね。
星は3とします。
運搬、保管のしやすさ:★★★☆☆
△ 収納時サイズ:45×24×20cm
△ 重量:7.66kg
〇 コンプレッションベルトあり
一般的なインナー付きのパップテントよりも一回り大きく、
重量は2kg以上重くなっています。
サイズアップしているので仕方のない部分ではあります。
車で運搬するなら大した影響はありませんが
バックパックキャンプの場合はかなりの重量アップで
しんどい思いをしそうです。
バッグにはコンプレッションベルトが付いています。
あんまり使わないと思うけど、少しでも収納サイズを
抑えたいなら必要な機能ですね。
幕の性能を上げると重さも増してサイズもアップするので
ここは性能重視するなら切り捨てるべきポイントになります。
とはいえ項目単体で見れば突出した良ポイントはなく、
星3とします。
価格:★★★★☆

発売当初の価格は16,900円でした。
その価格なら満点ですが、現在予約できる価格26,000円はまぁ妥当なところ。
2万円を切るくらいになれば超絶コスパが良いと言えますが現在は相応の価格。
通常版が15,000円以下と非常に安いので、どうしても2万円を超えると
高いように感じてしまいます。
とはいえ他のテントと比較すれば安いでしょう。
星は4つとします。
総合獲得星数:★18個
かなりバランスが良く、あまり悪いポイントはありませんでした。
機能も豊富で全てが平均以上なので、
「とりあえず機能もりもりのパップテント欲しい!」
「狭いやつよりは少し広めがいい!」
というニーズに深く刺さるはず。
特筆すべき点は、やはり価格ですね。
これだけのスペックで2万円を切るのはインパクトがありました。
それだけに価格アップは残念ですが、
現在の価格でも高いとはいえないので
強力な買い候補であることに変わりはありません。
DOKICAMP パップテント

熊本県熊本市のNIXGIR Limitedという会社のプロダクト。
どうやら中国発のブランドのようですね。
レビューには製品不具合報告や会社とのやりとりで
不満を漏らすユーザーが一部見られます。
テント自体はまとも、という報告もありました。
Amazonレビューは43件・星4.3でした。
ポリエステル素材のテントも選択肢にあり、
上記評価は全て合算したものです。
機能性:★★★☆☆
〇 TC(ポリコットン)生地を採用
〇 生地にカビ防止加工および表面撥水加工済み
〇 スカート(裾)あり
〇 サイドウォールあり
〇 インナーメッシュテント付属
? インナーのランタンフックやポケットは不明
△ アルミ製ポール
〇 キャノピーポール付属
〇 煙突穴あり
〇 ダブルファスナー
△ トップはループを引っ張る形式
基本的な機能は揃っていますが、ちょっと気になる点もいくつか。
スカートはかなり長めで、ハトメがありません。
どうやら捲ることも出来ない様子。
風の強い日や夏はちょっと厳しいかもしれませんね。
煙突穴があるのは薪ストーブ派には嬉しいポイント。
ポールはアルミ製です。
アルミは軽いですが、最初から曲がっていたという報告もあり
強度には不安があります。
このテント最大の特長はトップの形状です。
ポールを直接引っ張るのではなく、
ポールの上にのったフライを引っ張ります。
なのでテンションをうまくかけられず、だるんだるんになるケースも。
Amazonの商品画像もだるんだるん。
機能は満載ですがマイナス点も多々あり、
総合的には星3つといったところです。
居住性:★★★☆☆
〇 テントサイズ:長さ430cm×奥行180cm×高さ145cm
△ インナーサイズ:長さ200cm×奥行150cm×高さ145cm
? キャノピーポール:不明
かなり大きなサイズ感です。
長さ430cm、高さはなんと145cm。
インナーも奥行150cmと非常にビッグサイズ。
居住性としてはこれ以上ないくらい高いようです。
ただし残念なのはフライにテンションをかけにくいため、
垂れてインナーと接触しやすいこと。
さらにインナーがハーフサイズではなく全面サイズであること。
インナーを使わなければ非常に広い空間なのですが
インナーを使う場合はキャンプ活動エリアが狭いです。
2人用テントとして使うにはちょっと狭く、
ソロキャンプとして使う場合はインナーが邪魔という
なんとももどかしい感じの星3です。
設営・撤収のしやすさ:★★☆☆☆
△ 一般的なパップテントとは設営手順が異なる
フライのループにテンションをかける方式のため、
設営手順が独特なようです。
設営が特別難しいという感じではありませんが
ピシッと綺麗に張るのは難しそうです。
撤収については、スカートが邪魔という
ちょっとどうしようもないような意見も。
ということで星は2つ。
運搬、保管のしやすさ:★★☆☆☆
× 収納時サイズ:72×20×20cm
△ 重量:7kg
〇 コンプレッションベルトあり
幕が大きいので収納サイズも72cmと非常に大きいです。
直径20cmの細長い形状になります。
重量は7kg。
アルミ製ポールを採用しているのでSOOMLOOMより軽くなっています。
バッグにはコンプレッションベルトが付いていますが、
長手方向を縮めることはできません。
これだけ長いと収納するのも大変です。
よって星2つ。
価格:★★★☆☆

TCが発売された時期がよくわからないので推移もあてになりませんが
現在価格は29,999円です。
TC素材のパップテントしては若干抑えられた価格ですが、
SOOMLOOMよりは高いので星3つ。
総合獲得星数:★13個
ビッグサイズのTCパップテントですが
だるんだるんだったり
インナーが2人用だったり
いろいろとマイナス面も目立ち、
獲得星数は13個となりました。
ただしインナーを使わないのであればマイナス面がかなり軽減されます。
煙突穴もあるので冬専用テントと割り切れば
十分に使えるテントになりますね。
4シーズン使う場合は若干使いにくい場面がある、
という感じのテントです。
FIELDOOR パップテント TC 320

安さと機能性に定評のあるブランドです。
このテントの最大の特長は、二又ポールです。
ポールに邪魔されないのでテント内に
たくさん収納できますよ、というのがセールスポイント。
Amazonレビューは192件・星4.2でした。
概ね好評ですが、一部ユーザーからは
メーカーの対応が雑、オプションの設計も雑という報告も。
機能性:★★★☆☆
〇 TC(ポリコットン)生地を採用
〇 生地にカビ防止加工および表面撥水加工済み
〇 スカート(裾)あり
△ サイドウォールはオプション
〇 インナーメッシュテント付属
〇 インナーのランタンフック、ポケットあり
〇 スチール製ポール
× キャノピーポールなし
× 煙突穴なし
〇 ダブルファスナー
△ トップはループを引っ張る形式
価格を抑えた分、機能性は劣ります。
サイドウォールはオプション(4,600円)、
ポールは自分で用意する必要があります。
スカートはかなり長めで、ハトメがありません。
捲ることもできません。
風の強い日や夏はちょっと厳しいかもしれませんね。
煙突穴はありませんが、
ダブルファスナーなので設置は容易にできそうです。
このテント最大の特長はポールが二又になっていること。
薪ストーブの設置がしやすい、荷物も置けると好評です。
とはいえ三角形のスペースなので置けるものは限られます。
機能的にはほどほどです。
オプション無しの場合は星3つといったところ。
居住性:★★★★☆
〇 テントサイズ:長さ320cm×奥行210cm×高さ130cm
〇 インナーサイズ:長さ200cm×奥行105cm×高さ120cm
高さが130cmあり、かなり余裕のある居住空間です。
数字には表れませんが、二又ポールが生み出すサイドの空間も
居住性というか夜間の荷物収容に役立ちます。
これにオプションのサイドウォールがあれば最高ですね。
4,600円かかりますが導入しても良いでしょう。
キャノピーポールは自分で用意しなければいけませんが、
逆に考えれば好きな長さにすることができます。
あとは背面を引っ張るループがあると尚良かったですね。
総合的に考えて星4とします。
設営・撤収のしやすさ:★★☆☆☆
△ 一般的なパップテントとは設営手順が異なる
フライのループにテンションをかける方式、
さらに二又ポールを採用しているため、
設営手順が独特なようです。
設営に倍くらいの時間がかかったというレビューもあり、
少なくとも簡単に設営できるわけではないようです。
キャノピーポールが付属しないということは
ポールを別の袋に回収しないといけない、ということ。
ちょっと面倒ですね。
ということで星は2つ。
運搬、保管のしやすさ:★☆☆☆☆
× 収納時サイズ:73×20×20cm
△ 重量:7.5kg
〇 コンプレッションベルトあり
× キャノピーポールとサイドウォールは別
幕が大きいので収納サイズも73cmと非常に大きいです。
直径20cmの細長い形状になります。
重量は7.5kg。
キャノピーポールなしで7.5kgとは、なかなかですね。
これにポールとサイドウォールつけたら10kg近くなるのでは。
バッグにはコンプレッションベルトが付いていますが、
長手方向を縮めることはできません。
長い、重い、オプション品は別管理。
よって厳しいようですが星1つです。
価格:★★★★★

現在価格は19,500円です。
これは安い!
キャノピーポールとサイドウォールを別途購入すると25,000~26,000円くらいになりますが
既にポール持ってたりサイド要らないよ、って人は
2万円以下でパップテントを入手できます。
価格だけで言えば星5でしょう。
総合獲得星数:★15個
高さ130cmの大型TCパップテント。
獲得星数は15個となりました。
機能は十分、二又ポールという珍しい特徴があり、
オプションですがサイドウォールもあります。
設営には一癖ありそうですが、あくまでも「他と比べて」です。
総合的に見て、かなり「買い」なテントですね。
TOMOUNT パップテント

東京を拠点とするTOMOUNTアウトドアテクノロジー株式会社のプロダクト。
2021年に創立されたばかりの新しいブランドです。
レビューは概ね好評ですが、
一部、ポールやエンドキャップに不満が見られます。
低価格なので多少割り切った感想も多いようです。
Amazonレビューは342件・星4.3でした。
機能性:★★☆☆☆
〇 TC(ポリコットン)生地を採用
? 生地のカビ防止加工および表面撥水加工は不明
〇 スカート(裾)あり
× サイドウォールなし
〇 インナーメッシュテント付属
? インナーのランタンフックやポケットは不明
△ アルミ(ジュラルミン)製ポール
× キャノピーポールなし
× 煙突穴なし
× シングルファスナー
基本的な機能のみを備え、低コストのために
いろいろと犠牲になっている感があります。
スカートはありますが、ハトメがありません。
捲ることも出来ない様子。
風の強い日や夏はちょっと厳しいかもしれませんね。
キャノピーポールは付属しません。
サイドウォールもありません。
ファスナーもシングルですし、煙突穴もありません。
とにかくパップテントであればいい、
という人向けのテントです。
機能的には最低限といったところ。
星2つとします。
居住性:★★☆☆☆
△ テントサイズ:長さ360cm×奥行200cm×高さ115cm
△ インナーサイズ:長さ210cm×奥行80cm×高さ100cm
高さは115cm、もう少し欲しいところ。
奥行は200cmあれば十分でしょう。
インナーは奥行80cmと結構狭い。
コットは物によっては入らないかもしれません。
キャンプ活動中は快適ですが
寝るときは窮屈そうです。
寝るときよりもキャンプ活動中のほうが重要なので
それほど大きなマイナスにはしませんが
ゆったり寝たい人は要注意ですね。
また、サイドウォールがないのはマイナス。
総合的には星2です。
設営・撤収のしやすさ:★★★☆☆
〇 一般的なパップテントと同じ設営手順
設営手順は特徴がなく、一般的なパップテントと同様です。
これは特徴が無いのが良い点です。
パップテントの良いところを素直に引き継いでいます。
バックルの通し方が逆になっていることがあるようですが
これは他のテントにもよくあります。
制作作業中にミスしてしまうのでしょうね。
通し直せば済むので評価には影響なし。
気になるのはポールのラッチボタンが非常に固いという報告。
力を必要とするのは怪我の元ですし、ストレスにもなります。
いいところと悪いところを相殺して、星は3つ。
運搬、保管のしやすさ:★★★☆☆
△ 収納時サイズ:50×20×20cm
〇 重量:5.7kg
? コンプレッションベルトは不明
収納サイズはそこそこ。
ポールやサイドウォールが無いことを考えると
もう少し小さくても良さそうだけど、どうなのだろう。
重量は5.7kg。
妥当なところです。
バッグにはコンプレッションベルトはありませんが
中に直接まとめるためのベルトが付属するようです。
ポールが別途必要という点もありますので
星3つ、といったところでしょうか。
価格:★★★★★

現在価格は19,800円ですが、
しょっちゅうタイムセール対象商品になっていて
セール時の価格は16,000円ほどです。
セール中の価格なら、
このサイズのパップテントとしては最安でしょう。
総合獲得星数:★15個
とにかく低コストで入手可能なテントです。
機能は最低限。キャノピーポールもありません。
それでも軽くて扱いやすいし、
キャンプは十分楽しめます。
薪ストーブにはマッチしませんが
焚き火ならできますし、
低価格なのであまり気にせずガシガシ使えます。
星数は15個に留まりましたが
人によってはもっと評価が高くなりそうなテントです。
まとめ
獲得星数ではやはりSOOMLOOMが1位ですね。
しかし他の候補も良いところがあり、迷います。
SOOMLOOMは予約枠もいっぱいになったようで、
再び取り扱いが無くなりました。
こうなると俄然他のテントを買おうかという気になってきます。
うむむ。もうしばらくは悩んでみます・・・。
それでは。