どうもこんたろです。
みなさん、キャンプで「ご飯」、食べてますか…?
お肉や野菜を焼いたりすることはあっても、
なかなか白米を炊くのは難易度が高い気がしますね。
「メスティンの自動炊飯」は実際とても簡単ですが、
それすらも面倒だし、もしかして失敗するかも!という不安が。
真っ黒に焦げたご飯のまずさといったら、それはもう。
今回は小ネタ記事。
パックのごはんなら超絶簡単においしいご飯が食べられますよ、という話です。
キャンプでパックのご飯を食べる方法
パックご飯。
普通に炊いたご飯と比べれば多少風味は異なりますが、
「失敗が無い」&「超簡単」
という、キャンプ場では神様の恵みのような食べ物です。
さっそくですが作り方。
電子レンジで約2分
家では電子レンジを使う調理方法が一般的ですよね。
キャンプ場にわざわざ電子レンジを持って行く人はあまりいないと思いますが
高規格キャンプ場であれば、共用スペースに電子レンジが設置されていることもあります。
雰囲気が壊れるとか恰好がつかないとか、
そんなものは”手軽に美味いご飯が食べられる”ことと比べれば、実に些末なこと。
あるものは活用すればいいのです。
ご飯は電子レンジでチン!簡単!
しかもたった2分で食べられる!最高!
湯煎で約15分
しかしアウトドアでは電子レンジなんて使えない!ということのほうが大半です。
そこで、パックのご飯にはもうひとつの調理法が記載されています。
無意識に読み飛ばしているかもしれませんが、
実はパック丸ごと茹でる、つまり湯煎することでもご飯が炊けます。
ぼくは長年生きてきたのに、
つい最近になって知りました…!
パックご飯って、お湯で作れるの…!?
いやぁ衝撃でしたね。
知ってるつもりで知らない「常識」が、まだまだあるんだなぁと。
お湯で作るときの注意点は3つ。
- パックが丸ごと入る大きさの鍋orフライパンが必要
- 15分はけっこう長い
- 水をムダに使ってしまう
特に鍋・フライパンの大きさは重要で、
パックが丸ごと入らないことには調理できません。
しかしソロキャンプではそんな大きなクッカーを持って行くことは稀…。
そもそもそんな大きなクッカーを持って行くような人は
普通にご飯炊きますよね。
ぼくは毎回フライパン持って行くんだけど
変わったスタイルだという自覚はある。
ということで。
小さなクッカーでもできる、簡単な方法を試してみましょう。
そのまま食べられる?
そもそも、パックのご飯はそのまま食べられないのか?
という疑問が湧いてきました。
もしそのまま食べられるのなら
諸々の問題は解決しますね。
ということでパックご飯がどうやってできているのかお勉強。
見た目には炊きあがっているように見えるけど。
実際どうなんだろう…。
いつもお世話になっている「サトウのごはん」のサトウ食品さんのサイトに、
パックご飯がどのように作られているか解説がありました。
サトウ食品/工場へ行こう https://www.satosyokuhin.co.jp/information/factory
<大まかな製造の流れ:サトウのごはんの場合>
- 精米:玄米を自社で白米に精米する
- 選別:不良米を取り除く
- 洗米:お米をといでヌカを落とす
- 浸漬:水をたっぷり吸わせる
- 炊飯:ガス直火炊きで40分
- 蒸らし:余計な水分を飛ばす
- 包装:容器に充填、窒素置換して放冷後検査
おおざっぱに手順を書きましたが、みなさんお気づきでしょうか?
普通に炊飯しとるやん!!
なんとしっかり調理済みでした!
しかし、「よくあるご質問と回答」(FAQ)には以下のような記載が。

ほほう。パック保存状態では「老化でんぷん」になっていて、人はそれを消化できないと。
で、加熱すると「糊化でんぷん」に戻って消化できるから、必ず加熱してね、と。
しかし老化でんぷんって、ダイエット的には血糖値を上げにくいから良いとかいう説も…。
そもそもおにぎりだって冷えたままの状態で食べるんだし、実は問題ないのでは?
と思ってしまったので、とりあえず加熱せずに食べてみました。(!?)
結果。
…食えたもんじゃない。
フリーズドライまではいかないけど、
水分が飛んでしまってパサパサしてるし、
食感も硬くて最悪の味。
なるほど理解しました。
そのまま食べるのは無理ですね。
他の加熱方法
残念ながら必ず加熱しないと食べられないことがわかりました。
そこでレンジと湯煎以外で温める方法がないか探していたら、FAQにこんな記載が。

「詳しくはこちら」のリンク先は防災セットで加熱する方法が記載されていましたが、
さすがにキャンプ程度ではそこまで…。
参考になるのはその後です。
”炒めてチャーハンにしたり、水を足して煮ておかゆや雑炊にすることもできます。”
なるほど!その手がありましたかー。
チキンライスやリゾットとかにも
そのまま使えるってことね。
冷やごはんを使うような料理には活用できそうですね。
さらにサトウ食品さんのサイトには
「サトウのごはん」を使ったレシピ集もありました。
事前に加熱しなくても良いレシピがいくつかありましたので、
キャンプで食べられそうなものをピックアップしてご紹介します。
サトウのごはんの調理例
お手軽パエリア
<つくり方>
- パプリカを細切りに、さやいんげんは半分に切る。
- あさりの缶汁とサフランライスの素、顆粒コンソメを混ぜ合わせる。
- タジン鍋にオリーブオイルを敷いて熱したら、ごはんを強火で約2分間ほぐすように炒める。
- 弱火にし、②をごはんに回しかけて混ぜたら、ごはんの上にあさりの身とマッシュルームをちらし、パプリカとさやいんげんを放射状に置く。
- 蓋をして弱火のまま約3分間加熱し、野菜を蒸してごはんに味をなじませる。
パエリアはキャンプでぜひ食べたい米料理のひとつ。
タジン鍋は普通のフライパンやキャンプ用のクッカーで代用可能です。
材料も別になんでも構いませんし、
パエリアの素もスーパーに売っているもので充分。
蓋がなければアルミホイルで軽く蓋をするだけでも効果があります。
工夫次第で手を抜いたり、逆に凝ることもできる激ウマごはんです。
有頭エビと白ワインを追加すると、超絶美味しくなるよー!
さんまの蒲焼飯 ひつまぶし風
<つくり方>
- フライパンを熱し、ごま油を敷いたらごはんを加え、強火で約4分間ほぐすように炒める。
- さんまの蒲焼缶をタレごと加え、ほぐしながら炒めたら塩で味を調える。
- 器に盛り、小ねぎと刻み海苔を散らす。
「さんまの蒲焼缶」とのマリアージュ。
甘いタレと焼きめしが相性抜群です。
小ねぎは個包装のわけぎを使えばいいですし、
刻み海苔も同様に個包装のものがあれば持って行けばいいですね。
これは焼くだけで簡単だし、材料も少なくていいですね!
缶詰の味がそもそも美味いから味も保証済み!
ドライカレー
<つくり方>
- 玉ねぎ、にんじんおよびピーマンは粗みじん、マッシュルームは薄切りにする。
- カレールーを細かく刻む。
- フライパンに油を熱し、ひき肉、玉ねぎ、にんじんを痛め、後からピーマン、マッシュルームを加えてさっと炒める。
- ③にごはんを入れ、よくほぐしてから②を加えて炒める。
- 塩こしょうで味を調え、レーズンを加えて仕上げる。
ふっくらごはんが必要な普通のカレーではなく、
炒めて作るドライカレーなら簡単に作れますね。
ドライカレーはいろんな作り方がありますし、
自分だけのキャンプカレー作りを楽しんでみては。
ぼくはトマト缶を使うよ。
ビビンバ風チャーハン
<つくり方>
- ほうれん草を下ゆでしておく。
- ほうれん草、豆もやし、ぜんまいの水煮、にんじんを3~4cmの長さに切る。
- フライパンにごま油を敷き、ひき肉を入れて火が通ったら、②を加えてさらに炒める。
- よくほぐしておいたごはんを加え、コチュジャン、豆板醤、しょうゆ、酒、焼き肉のタレで味を調える。
- ごま油を加え、よく混ぜる。
食欲をそそるピリ辛チャーハン。
ビビンバの素を使うと更に簡単に作れます。
これキャンプで食べてる人がいたら仲良くしたいなぁ…。
これは普通に家でも作って食べたいやつ!
あっさり夏雑炊
<つくり方>
- ささみを一口大に切る。しいたけを薄切りにし、ニラを2~3cmの長さに切る。
- だし汁を煮立て、ささみとしいたけを入れる。
- ささみに火が通ったらほぐしておいたごはんを入れ、しょう油、酒、塩を入れて味を調える。
- 再び煮立ってきたら、ニラを加え、さらに割りほぐしておいた卵を入れる。
- 火を消し、卵が固まったらしょうがのしぼり汁を入れてさっと混ぜる。
しょうがが効いた夏にぴったりのさわやかな雑炊。
しょうがはチューブでもOKです。
いろんなアレンジが可能で、具材を変えたりわかめスープやふかひれスープで作ったりと
その時に食べたいものを簡単に作ることができます。
こういうアレンジの幅が広いレシピは重宝しますね。
さいごに
パックのご飯はまだまだ工夫の余地がある、魅力的な食材です。
ソロキャンプに行くならメスティンでご飯炊かなきゃ、とかいう余計なハードルは捨てて、
おいしいお外ごはんをもっと手軽に楽しんでくださいね。
ちなみにサトウのごはんばかりフォーカスしてしまいましたが、
どのメーカーのごはんでも同様ですので
家に置いてあるものを使えば良いと思います。
それでは!