基礎知識

大切な道具と向き合うメンテナンス。テント・タープ編

 

こんにちは、こんたろです。

 

みなさんは、道具に愛着を持つほうですか?

 

キャンプ道具にはメンテナンスしないと使えなくなってしまうものがあります。

 

一生懸命悩んで、選びに選び抜いて購入した道具。

一目ぼれして即買いした道具。

 

手元にある道具たちは、

あなたに縁があってそこに存在します。

 

丁寧に、しっかり使い込んであげたいですよね。

 

ということで今回はメンテンナンスのお話。

簡単に言えば道具のお手入れってどうやるの、という内容です。

 

メンテナンスについて

メンテナンスといっても、そんなに難しいことはしません。

使ったらお手入れしましょう、というだけの話です。

手を出すことを恐れずに

まずは挑戦してみましょう。

 

今回はテント・タープ関係の道具について

いくつか一般的なメンテナンス方法を紹介しますが

あなたが持つ道具には専用のメンテナンス方法があるかもしれません。

取扱説明書やメーカーのPR動画などを調べて、適切な方法で試してください。

 

幕(生地)のメンテナンス

テント・タープの生地のメンテナンスについて。

生地の種類によって少し話が変わってきますので、

ポリエスエステル、ナイロンと、コットン系に分けて考えます。

 

まずはポリエステルとナイロン。

 

ポリエステル、ナイロン生地の劣化について

出典:コールマンオンラインショップ|タフオープン2ルームハウス

ポリエステルおよびナイロン生地の仕組みを簡単に説明します。

どちらも生地の表側(外側)に撥水加工、裏側(内側)に防水加工が施されています。

撥水は水を弾くもの、防水は水を通さないものです。

 

裏側の防水加工はコーティングと呼ばれます。

ポリエステルにはPU(ポリウレタン)コーティング、ナイロンにはシリコンコーティングが施されることが多いです。

コーティングは水分によって劣化するという特徴があります。※加水分解といいます

空気中の僅かな水分にも反応するほど劣化しやすいので、

直接水が付着するのは出来る限り避けたいのです。

汚れを落とす際や洗濯など一時的に濡らすことはあっても、

濡れたまま放置という状態は一番良くありません。

 

次は表側の話。

表側の撥水加工は水を弾きます。

撥水加工は時間が経つにつれ劣化しますが、摩擦によっても劣化が進みます。

劣化すると加工が剥がれ、撥水能力が急激に低下します。

その結果、水が生地に浸透するようになります。

下図のように、裏側のコーティングまで水が到達してしまいます。

表側の撥水加工が劣化した状態で雨が降ると、裏側の防水コーティングの劣化が進み、製品寿命を縮めてしまうのです。

 

なぜ製品寿命を縮めるかというと、

防水コーティングの修復が困難だからです。

防水コーティングの加水分解が進んだら製品としては使えなくなる、と考えてください。

 

生地の防水能力は裏側のコーティングによって保たれますが

コーティングを守るためには表側の撥水能力も必要

ということですね。

 

話は変わりますが

紫外線によるダメージも寿命に影響します。

これはコーティングというより生地自体の強度が落ちます。

キャンプで日光に当てたくないから使わない、というのは本末転倒ですが

保管中まで日光に当て続けると寿命が縮んでしまいます。

数時間干す間くらいは問題ありませんが、

メーカーは陰干しを指定していることも多いです。

 

仕組みがわかれば気を付けることもわかってきますね。

  • 裏側は出来るだけ濡らさない。
  • 表側はあまり擦らない。
  • しっかり乾かして保管する。
  • 撥水能力が落ちてきたら再加工する。
  • ムダに日光に当てるのは避ける。

基本はこの5つです。

 

コットン生地の劣化について

出典:テンマクデザイン|サーカスTC

コットン、ポリコットン、TCなど。

コットンを含んだ生地はコーティングされておらず、

表側に撥水加工されているだけの場合がほとんどです。

 

加水分解が起こらず、製品寿命は長くなります。

 

しかし気にしなければならない点がひとつ。

コットンは水を含みやすく、乾燥させにくいため

カビが発生しやすいという特徴があります。

カビは見た目にも良くないですし、人体にも良くありません。

 

撥水能力がある間はともかく、

劣化してくると水を大量に含み、

24時間干してもまだ湿っているということも。

 

コットン系の道具はとにかく乾燥させることが大切です。

天気の良い日に外で干せる環境があればベスト。

無理なら部屋干しでも良いので、長時間風を通してしっかり乾燥させましょう。

 

ちなみにコットン系は水分を含んで膨張することで繊維の隙間がなくなり防水性を発揮します。

撥水能力が低下しても防水性には問題ありません。

逆にあまりにも撥水させると雨漏りする原因になるようです。

 

しっかり乾かす方法

解説したとおり、水分はテント・タープの天敵です。

ポリエステル・ナイロンの場合はコーティングの加水分解(劣化)を促進させます。

コットン系の場合はカビが生えます。

どんな素材であっても、濡れたまま放置することは避けましょう。

汚れも水分を含んでいて劣化の原因になりますので、軽く拭いて落としましょう。

 

晴れた日にキャンプしたとしても、朝は結露が付着しています。

結露を拭き取ったあと、撤収までの間に出来るだけ乾燥させておきます。

日差しが強く乾燥した天候であれば、そのまま片付けて保管しても問題ないでしょう。

 

撤収時に雨天の場合は、帰ってから干すしかありません。

 

浴室乾燥を利用したり、物干しを利用したり・・・。

とにかく幕を広げておける場所を確保しておきましょう。

洗濯物はその日だけコインランドリーを使うとか、

干すのは1~2日で充分なので工夫で乗り切りましょう。

 

翌日が晴れなら仕事を休んでテントを干すためにデイキャンプへ・・・。

という人もいます。※おすすめはしませんが、羨ましい

 

室内干しの参考解説動画です。

 

干す前に空拭きしておくと乾きが早くなります。

マイクロファイバータオルがおすすめ。

 

脚立よりもふとん干しが使いやすいですが、問題は置き場所ですね・・・。

 

テントのクリーニング・乾燥サービスをしているところもあります。

どうしてもテントを乾かす場所が無ければ、そういったサービスを受けてみるのも良いでしょう。

 

撥水加工をしなおす

写真:こんたろキャンプブログ

生地の表側の撥水加工が落ちてきたと感じたら、再加工しましょう。

撥水加工は2種類あります。

  1. 通気性を保つが持続時間の短いフッ素系
  2. 通気性を失うが持続時間の長いシリコン系

それぞれ解説します。

 

フッ素系の撥水加工

生地の表面に樹脂をコーティングし、水を弾く加工です。

フッ素系の撥水加工は高価ですが、通気性を保ったまま撥水することが可能です。

通気性を求められるインナーテントに使われやすいようです。

 

欠点は、劣化しやすいところ。

撥水効果の持続時間は短いとされていますし、

汚れや摩擦にも弱いです。(コーティングが剥がれ落ちててしまう)

できるだけ汚さないように、汚れたらあまり擦らずに落とすようにしましょう。

 

撥水効果が落ちてきたときは、2つのメンテナンス方法により復活させることが可能です。

 

ひとつは、まだ樹脂コーティングが残っている場合に有効な手段で

「アイロンをかけること」です。

熱で生地が傷むので、低温で当て布をしたりするなどの注意が必要です。

 

もうひとつは、「樹脂を塗りなおすこと」です。

スプレータイプと、直接塗り込むタイプ、液に漬け込むタイプがあります。

スプレーは手軽ですが、量が少ないのとムラになりやすいので緊急用に。

ロゴスの防水スプレー。

 

通常のメンテナンス用途としては、塗るタイプがおすすめです。

量が多いので一度にたくさん塗れます。

テンポのパラウェット。

 

ハケやローラーで塗ります。

 

 

最初にも言いましたが

効果の持続時間が短く、摩擦で劣化しやすい加工です。

過度の期待はせず、タープ下にテントを張るなど

基本的な雨対策をしておくことをおすすめします。

 

シリコン系の撥水加工

シリコン系は安価ですが、フッ素系と違い通気性が失われます

持続時間は長いとされています。

 

フッ素系との大きな違いは通気性の有無と価格で、

メンテナンス方法などは同じです。

 

キャプテンスタッグのスプレータイプ。

 

信越化学のポロンT。

 

塗っている様子。

 

コットンの場合はちょっと難しそうですね。

 

シームテープの補修

写真:こんたろキャンプブログ

幕の縫い目には小さな穴(ミシン目)が空いています。

そのままだと縫い目から水が漏れるので、シームテープというものを使って水漏れを防止しています。

 

シームテープは次第に剥がれてきます。

と言っても1年使った程度では劣化しませんので、しばらくはチェックするだけで大丈夫です。

 

もし剥がれてきたら。

綺麗に剥してから新しいものを貼ってもいいのですが

アイロンで温めると粘着力が戻る場合もあります。

 

シームテープはいろいろ種類があって、幕の材質に合わせる必要があるようです。

下手に新しくするよりも、剥がれ切る前に再接着したほうが間違いありません。

 

アイロンをかけるときは当て布をすることと、

長時間当て過ぎないように注意してください。

生地は熱に弱いので、うまく加減することが重要です。

 

破損個所の修繕

少しずつ劣化するのではなく、一気に破損してしまう場合もあります。

枝や刃物で生地をひっかけて破いてしまったり、

ファスナーなどが壊れたりすることもあります。

破損した場所や内容によりますが

メーカーに問い合わせて修繕することも可能です。

できるだけ破損個所が少ないうちに発見できれば

直せる可能性も高くなりますよ。

 

 

ポールのメンテナンス

写真:こんたろキャンプブログ

テントやテープを支えるポールも、メンテナンスが必要な道具です。

幕と同様、水分によって劣化します。

ポール自体が錆びたり、中に通しているゴム紐(ショックコード)が伸びてしまったりします。

 

メンテナンスは簡単です。

汚れを落として、しっかりと乾燥させるだけです。

幕を乾かすついでに出来ますね。

ショックコードが濡れている場合は

ポールを折り畳んだ状態にしてショックコードを空気に触れさせるようにします。

 

ショックコードは交換出来るので、

かなり伸びてしまったな、と感じたら

交換してみるのも良いですね。

 

ペグ、ハンマーのメンテナンス

写真:こんたろキャンプブログ

ペグやハンマーも、材質がの場合は錆びが出やすいのでメンテナンスが必要です。

錆びてからではちょっと大変なので、錆びる前に汚れを落とし、乾燥させましょう。

何度も使って傷が付いたペグやハンマーほど錆びやすくなりますので、

キャンプに慣れたころに「あれっ、さびてる!」ということも。

ペグやハンマーを拭くのは忘れがちですが、ちょっとした手間で寿命が延びますので、ぜひ。

 

ロープのメンテナンス

写真:こんたろキャンプブログ

ロープは濡れたままにすると傷んでしまいます。

化学繊維なので紫外線や熱にも弱いです。

日陰でよく乾燥させて、テントと一緒に屋内で保管しましょう。

ロープの劣化は見た目にわかりにくいので、

いつ切れても対応できるように予備を持つことをおすすめします。

 

まとめ

今回はテントとタープのお手入れについてでした。

次回はまた別の道具について解説します。

 

テントを干したりするのは大変ですが、

しっかり手入れして、長く使ってあげましょう。

 

それでは。

 

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