
こんにちは、こんたろです。
今回は「映え」を意識した内容です。
キャンプを始めるとき、こんなふうに迷ったりしませんか?

「おいしいキャンプ飯を作るのはいいけど
お皿とかどうしたらいいんだろう・・・?
BBQで使うような紙皿だと雰囲気とか微妙かな?」
キャンプ飯は雰囲気も味の決め手のひとつ!
食器に大切なのは『統一感』です。
統一感とは、色味や素材がちぐはぐになっていないことです。
紙皿に割りばし。
チープですが、素材の雰囲気が近いので意外と統一感があります。
逆に、高級なホーロー、焼き物、鉄やチタンなどであっても、
ごちゃまぜにするとなんだか乱雑な雰囲気に感じてしまいます。
テーブルやランタンなど、他のギアとの相性もありますよね。
どんな食器が自分のキャンプに合いそうか、
ちょっと考えてみるのはいかがでしょう。
素材の特徴と相性

食器に使われる素材について、その特徴と相性を見てみましょう。
相性の良さについては、柄や色、どれが多いかというバランスなどによって変わるので
「良い場合が多い」という参考程度にみてください。
紙
安くて軽く、身近に売っているので入手が簡単。
薄く柔らかいのでスタッキング性が高い。
カラー、デザイン、形状が豊富。
使い捨てなので洗う手間が省ける。
チープさは拭えないが、実は優秀な素材。
木、プラスチック、鉄との相性が良い。
製品例
プラスチック
透明で薄いタイプは使い捨て。
軽くて安いが、自然な雰囲気では無いため、キャンプにはあまり馴染まない。
割りばしが似合う。
着色されて厚いタイプは繰り返し使える。
紙よりは高価格だが、軽くて丈夫で長持ち。
硬いのでスタッキング出来るものを選ばないと場所を食う。
カラー、デザイン、形状は紙以上に豊富。
あまり他素材との相性は良くないが、
木、アルミ、ステンレスあたりは違和感が少ない。
製品例
アルミニウム
BBQに使うような薄いタイプは使い捨て。
軽くて丈夫だが柔らかく、スタッキングしやすい。
口をつけると金属味を感じる。
あまり他の素材との相性は良くないが、木や鉄なら違和感は少ない。
厚いものは繰り返し使える。
軽くて丈夫だが、あまり食器単体としての運用は見かけない。
アルミクッカー(調理器具)で調理して、そのまま器として使うことが多い。
熱伝導が良く、持ち手が無いと熱くて持てないことがある。
アルミクッカーは表面を加工しているものもあり、
その場合は口をつけた時の金属味が多少抑えられる。
木、鉄、石、ステンレスなどと合うが、表面加工によってかなり差がある。
製品例
木
木の種類によって重さや色はまちまち。
硬く厚みがあり、スタッキング性は悪く、とてもかさばる。
表面塗装してあるものは耐熱温度が低めなので用途が限定される。
メンテナンスや保管の状態が悪いと、カビが生えたり腐ったりする。特に無塗装のもの。
キャンプの雰囲気には非常にマッチするので欠かせない素材。
他の素材との相性も良く、どんな素材でもだいたい違和感なく共存する。
特に鉄、石、ステンレスとの相性が良い。
製品例
石(スレートプレート)
黒い石のプレート。
小さなものなら100均でも入手できる。
重くて硬いが割れやすいため、運搬には気を使う。
雰囲気は非常に良く、料理の色が映えて引き締まる。
木との相性が抜群だが、他の素材とも割りとよく合う。
製品例
鉄
鋳鉄、鍛鉄などの黒い鉄器。
非常に重く、意外と割れることがあるので運搬に気を使う。
錆びが発生しやすいのでメンテナンスが重要。
調理器具をそのまま器として使うことが多く、
皿だけの運用をすることはあまり無い。
スキレットが良い例。
他の素材との相性は良く、特に木、ステンレス、アルミ、石などと合わせると雰囲気が良い。
製品例
ステンレス
鉄とクロムの合金。銀色。
アルミに似ているが、より滑らかで艶のある光沢が特徴。
重くて丈夫、錆びにも強い。
ナイフ、フォークにもよく使われる。
木やプラスチックと複合した製品も多い。
存在感はあるものの、日常で見慣れているので
他の素材と合わせても違和感は少ない。
食器を銀色に統一したい場合、
ステンレスの割合を増やすと光沢が強くて
アウトドアの雰囲気が壊れることがあるので注意。
製品例
ホーロー
琺瑯。鉄やアルミの表面にガラス質のうわぐすりを焼き付けたもの。
英語ではエナメル。
光沢のある艶やかな表面が特徴。
価格は高め。
あまり他の素材とは馴染まないが、ステンレスやガラスは合う。
木とも悪くはない。
アウトドアというよりオシャレ感・清潔感・明るさが強めに出る素材。
製品例
チタニウム
チタン。軽くて丈夫な金属。
光沢は少なく、マットな表面になる。
金属味がしない。
熱伝導は低く、アルミや鉄よりは口をつけやすい。
価格は高め。
光沢が無いので木や石、鉄、焼き物、アルミなどに合うが、ホーローやステンレスとは意外と合わない。
チタンは調理器具としてもよく使われる。
火にかけると虹色の焼き色がつき、非常にキャンプ感が出る。
製品例
銅
銅食器は取り扱いに注意が必要だが、
独特の雰囲気があり、キャンプにも合う。
価格は高い。
金属の中では柔らかめ。しかし重い。
他の素材とは合わせにくく、若干浮いてしまう。
鉄、木、ステンレスには割と馴染む。
あまりキャンプでは登場しないがタイルや陶磁器、布、ガラスに合う。
製品例
焼き物
陶磁器。
普段使いのご飯茶碗や、白い皿など。
割れやすい、重い、かさばるなど運搬上の弱点が多いので
キャンプではあまり使われないが、
いざ持ち出してみると、意外とキャンプにも合う。
木やステンレスなどの素材に合いやすいが、柄によっては雰囲気が壊れることも。
製品例
ガラス
家庭では良く使う透明な素材。
皿やグラスとして用いる。
非常に割れやすく、運搬に気を使うため
キャンプに持ち出す場面は少ない。
ガラス瓶のビールなどは比較的割れにくいので活用できる。
涼し気で清潔感のある雰囲気を作ることができ、何にでも合う。
製品例
組み合わせ例

「映え」と言えばインスタグラム。
雰囲気の良い食事風景がたくさんありますので、
組み合わせ方を学ばせていただきましょう。
ステンレスプレート+ウッドカトラリー/ウッドテーブル+テーブルランナー
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とてもキャンプらしい雰囲気を出しつつ、
あまり費用をかけずに再現できる組み合わせ。
ステンレスのプレートは料理を詰め込むほどキャンプらしさが出ます。
写真では海老ピラフに目玉焼き、ソーセージ、プチトマト、フリッターがギュッとまとまっています。
カトラリーは木で、テーブルも木です。
色味がとても近いので、統一感が出ています。
テーブルに敷いたテーブルランナーが全体を引き締めます。
透明なスパイスの瓶も良い感じですね。
明るい色味のものを集めているので
全体的に爽やかな印象にまとめられています。
一般的なテーブルランナーはキャンプ用テーブルには長すぎるので
ランチョンマットなら欲しいサイズが見つかりやすいと思います。
紙皿+銅マグ+プラスチックカップ+シェラカップ/ウッドテーブル
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紙の皿や銅のマグなどクセの強い素材を使っていても
良い雰囲気にまとまる例です。
紙皿がウッド調のプリントというのが良いですね。
テーブルと銅マグに馴染みます。
ステンレスのシェラカップは大切なキャンプ要素。
1個だけなので全体の雰囲気を壊しません。
間に入るプラスチックのカップも透明感があって、
中のサラダと相まってフレッシュな印象です。
木のロールテーブルは高価ですが、
ウッドプリントのアルミというものもありますよ。
ウッドランチプレート+ククサ+紙皿/ベンチ?
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渋めのカラーでまとめた、大人のキャンプ飯スタイル。
子どもは紙皿ですが、深い青色が良いアクセントになっています。
ランチプレートは使い勝手も良いのでおすすめです。
かなり暗めのカラーを選択していますので、
まるで海外のブッシュクラフターのような雰囲気が出ます。
この写真は料理もマッチしていて素晴らしいですね。
テーブルはベンチを利用しているように見えます。
かなり年季の入った、ごっつい木材ですね。
なかなかキャンプ道具でこの味を出すのは難しいです。
スキレット+カッティングボード/ウッドロールテーブル+ガスランタン
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キャンプらしさ全開の合わせ方。
スキレットの黒で雰囲気が締まります。
スキレットはやはり木と合います。
ウッドのカッティングボード、ボウル、テーブルと共存しています。
マグはプラスチックですが、カラーが良いですね。
ガスランタンはキャンプ飯に欠かせないアイテム。
左にあるバーナーとステンレスポットは存在感がありますが、
これもキャンプ飯らしさに一役買っています。
シェラカップ/アイアンテーブル
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余計なものが無い、シンプルレイアウト。
少ない料理数でも映える構成です。
無骨さを感じるアイアンのテーブルに、
同じく無骨さを感じるシェラカップがよく合います。
これだけだと冷たい感じがするな、という場合は
カトラリーやマグにウッドを入れるとバランスがとれます。
更にオイルランタンがあれば一気に雰囲気がまとまりますよ。
スレートプレート+シェラカップ+ガラスボウル/ウッドロールテーブル
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スレートプレートの黒と、カラフルな料理の対比が美しい。
スレートプレートはとにかく料理の色が映えるので、
直接料理を載せても良し、別の器に入れてそれを載せても良し、
とにかく雰囲気を引き締めて料理を際立たせてくれます。
落ち着いた色のウッドと合いますね。
あまり明るいウッドだと微妙になるかもしれません。
シェラカップは良いアクセントになります。
ガラスボウルも脇役として存在感がありますね。
奥に見える蔓籠とグリーンも、かなり良い味を出しています。
キャンプ飯を超えて、オシャレなテラスでの食事のようです。
まとめ

キャンプの楽しみ方は人それぞれですが、
雰囲気が良くて嫌ということはあまり無いはず。
食事は雰囲気に浸るのも楽しいので
ぜひ取り入れてみてください。
それでは。