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ハッカ油が猫を殺す?夏キャンプで虫の忌避剤として活躍するハッカ油のリスク、その真相は。

こんにちは、こんたろです。

夏キャンプでは虫対策が必須ですが、
昔から親しまれている虫忌避剤である「ハッカ油」が、
実は猫の健康に悪い影響がある…という噂はご存じですか?

一部では、猫の死亡例があるという話もあり、
とても穏やかではありません。
しかしどうやら全て真実とは言えないようで…。

猫を飼っているキャンパーさんにとって、
とても重要な情報ですので、ぜひ最後まで
読んでみてくださいね。

こんたろ

猫は文句を言えないからね…。
飼い主が正しく把握しなきゃね。

ハッカ油が猫に与える影響

Photo by Zach Reiner on Unsplash

「ハッカ油が猫に有害」に、学術的な根拠はあるのか?

猫にハッカ油が有害という説は、ネットで調べると
すぐに見つけることができます。

そして、その根拠として
「肉食性である猫の肝臓では、精油の成分を分解する酵素
 ”グルクロン酸転移酵素”を十分に作る能力が無い」
としています。

この根拠について、
「きちんとした研究論文が存在しない、ただの妄想だ」
と批判する方がいたり、
「いや獣医師が言っているから間違いない」
と賛同する方がいたりで、
正直なところ、何が本当かわかっていません。

世に広まっている
「ハッカ油が猫に有害である論」、
その内容は概ね以下のようなものです。

  • 精油は、雑食性である人間や犬には無害だが、肉食性である猫やフェレットなどには有害である。
  • 雑食性動物は植物由来の成分を代謝するのに必要な「UDP-グルクロン酸転移酵素」を体内で十分作ることができ、肝臓で代謝が可能であるため無害化できる。
  • 肉食性動物の肝臓は「UDP-グルクロン酸転移酵素」を体内で十分作ることができないため、精油の成分を代謝できず、中毒を引き起こす。
  • 中毒症状として、運動失調/筋肉の震え/抑鬱状態/異常行動/嘔吐/めまい/失禁/食欲減退/活力喪失など多岐に渡る。

実は、ここで言う「精油」とは、
ハッカではなくティートゥリーの精油を指します。

精油の成分は全種共通ではなく、
ハッカとティートゥリーでは全く違います

発端はハッカ油の話ではなくティートゥリーなのに、
なぜかこれが
 ティートゥリー
  → 精油全般
   → ハッカも同様
というふうに置き換えて広まったようですね。

さらに、この話は
高濃度のティートゥリーの精油を
 猫の皮膚に直接塗って、経皮吸収された場合」
が危険だというもの。

これを受けて、アメリカでは猫用のシャンプーなどに含まれる
ティートゥリーの配合比率を1%以下にするように
勧告されましたが、禁止にはなっていません

また、ハッカ水やアロマのように空気中に舞う使い方で
猫にどの程度の影響があるのか、という研究結果は
今のところ発表されていないようです。

更に発展形で、以下のような論調も多いです。

  • 精油の成分を代謝できないから、微量でも蓄積して、いずれ中毒症状を引き起こす。
  • よってアロマやハッカ水など空気中にミスト状で舞うものについても避けるべき。

こちらは論文などの根拠どころか、出処すら不明でした。
ある協会によるデマだとする記事もありましたが、
それもどこまで信じて良いものかわかりません…。

正解は、「わからない」

高濃度のティートゥリーの精油を皮膚に塗ったり、
あるいは舐めさせたりすると中毒症状を起こします。

これは実例があるのでわかりますね。

では、ハッカ油は?

実際のところ、ハッカ油と猫の健康に関しては
推論の域を出ない、という状態のようです。

研究するにしても、ハッカ油の成分が全商品同じとは
限りませんし、猫の個体によっても影響度合いが異なるので
そうそう簡単には比較実験も出来ないし、結論を出すのは困難。

研究ではありませんが、獣医師の方が
「ハッカ油が原因で体調を崩した症例があったから避けよう」
と報告された記事もありましたが、
ハッカの摂取量や濃度、環境、猫自体の体質、他の持病など
様々な要因がある中で、どうやって特定したのでしょうね…。

血液検査とかでハッカが原因と判別できるのしょうか?
肝臓組織を取り出して調べたのですかね?
そのあたりの情報が無く、よくわかりません。

また、精油の成分を代謝しにくいという論はわかりますが
「完全に代謝できない、ずっと蓄積する」
という論については少し疑問です。

自然界にも精油成分は普通に存在しますし、
今でも野生で生きる猫がたくさんいます。
みんな中毒になっているとは思えませんが…。

濃度が問題だと言うなら、それは逆に
低濃度なら蓄積しないということになりますし。

とりとめのない話になりましたが、結局は
何が正しいか結論付けることはできない
というのが現状のようですね。

ハッカ油は、キャンプ場では使える

Photo by Marius Matuschzik on Unsplash

効果の持続時間から推測する

いろいろと話を展開してきましたが、
そもそも、ここはキャンプブログ。
白黒はっきりさせたいのは、
「猫の飼い主がキャンプ場で
 ハッカ油を使っても問題ないか」

です。

キャンプ場でハッカ油を使って、
家に帰ったときに猫にどれだけ影響があるのか…

いや流石に影響無いですよ。

キャンプ場で虫除けとしてハッカ油を使っても、
虫を避ける効果は10~30分がいいところ。

つまり、その程度で精油の成分なども
無くなる、あるいは無害化される、
ということでしょう。

虫はハッカ油に敏感なので、
虫忌避の持続時間を参考にするのは
あながち間違ってないはず。

ハッカの香りもすぐ消えますし。
精油って、そんなに残るもんじゃないです。

帰宅する頃には、精油の成分など
全然残っていないと考えてよいと思います。

温泉で精油成分を洗い流す

虫忌避の持続時間や香りの残留時間から
家に帰るころには精油成分は残っていないはず。

それでも猫のことが心配なら、
帰りがけに温泉でも寄って、
ついでに服も着替えるといいですね。

焚き火の匂いも消えるし、
とてもリフレッシュするので
帰りがけの温泉は普通におすすめ。

ハッカ油を使う量は程々に

帰るころには影響無いとはいえ、
大量にハッカ油を使うのはおすすめしません。

ハッカ油の使い方などは今回省略しますが
30分置きに数プッシュで十分です。

それ以上使うと、香りが強すぎたり
メントールが効きすぎて寒気がしたりで
猫ではなく人間の体調が悪くなります…。

なにごとも程々が良いですね。

参考ですが、ぼくが使っているハッカ油はこれです。

20mlは、少ないように見えて
けっこう多いです。

キャンプ場だけで使うならこれで十分。

スプレータイプというのもおすすめのポイントで、
いちいち詰め替えたりする手間がありません。

買ったらそのままポーチなどに入れて
キャンプ場へ持って行くだけです。

虫忌避の効果はけっこうありましたし、
夏場はメントールのひんやり効果がありがたいので
ぜひ使ってみてほしいです。

さいごに

今回、特に参考にした記事をリンクしておきます。

・Tea-treeの森 HOME > エッセンシャルオイル(精油・アロマオイル)コラム > 猫に対するエッセンシャルオイル(精油・アロマオイル)の危険性
https://www.t-tree.net/aromatherapy/a_140709_cat_essentialoil.html

具体的な論拠があり、よく見かける
「とにかくハッカ油は猫に有害らしい」記事よりも
よほど納得できる内容です。

精油と猫について、より深く知りたい方は
ぜひご一読ください。

最近の夏は暑くて虫も多いので、
ハッカ油をうまく活用して夏キャンプに
役立ててくださいね。

それでは!

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