
こんにちは。
足が6本以上の生物は無理!!!
超絶虫嫌いキャンパー、こんたろです。
ぼくは本気で虫がダメなので
暖かい時期のキャンプはかなり気を使っています。
ということで今回は
キャンプ中の虫対策について徹底解説します。
出現しそうな虫と対策を把握する

「虫」といってもいろんな虫がいます。
蚊、蜂、アブ、ブヨ、などなど。
場所や時期、時間帯によっても
出現する虫が違います。
虫が違えば効果的な対策も変わります。
蚊よけのスプレーさえあればOK、とはいかないのです。
実際、スプレーしても何度も刺されましたからね。
まずは、おおまかにでも
出現する虫の生態を知っておくことが必要です。
日中に出るのか、夜に出るのか。
ミントが嫌い、黒色に寄ってくる。
高い温度に寄ってくる、二酸化炭素に寄ってくる。
虫によって様々です。
出てきそうな虫の生態がわかったら
それぞれに効果的な対策を
準備していきましょう。
それでは、キャンプ場に出現しやすい虫を
みていくことにします。
見たくはないけど
姿を知ることも大事なので
虫の写真や動画を出します。
苦手なひとは覚悟を決めてください。
ぼくだって嫌ですよ。
記事書くためにすごい数の虫を見て、軽く鬱です。
うぅ、ぞわぞわする。
それでは。
蚊(か)

いきなりダメージ食らう画像。
蚊にも種類があるようですが、
どれも虫です。
あの耳ざわりな音で吸血しにくる
極限にうっとうしい虫。
血を吸うのは雌だけらしいけど
そんなの関係なく嫌ですよね。
蚊の生態と害について
出現時期
種類によるが、5月~12月頃。
昼間に活動する種と、夜に活動する種がある。
屋外に多いのは昼間に活動する種。
出現場所
どこでも。少量の水溜まりがあれば湧いて出る。
特性
視力は弱い。
温度、臭い、二酸化炭素の濃度を感知して寄ってくる。
害①
人、犬、コウモリなど動物の肌にとりつき、血を吸う。
吸血時に痒みの元となる体液を注入するので痒くなる。
痒みは1日~数日続く。少し赤く腫れる。
害②
刺されると、まれにアレルギーを起こす体質の人がいる。
異常を感じたらすぐ病院へ。
害③
伝染病の媒介となっている可能性がある。
異常を感じたらすぐ病院へ。
害④
羽音が非常に耳障り。
日本では一般的に実害は軽いものだけど
とにかくうっとうしいですね。
人が寝てるときに耳元を飛ぶヤツらに
安眠妨害されること多々。
足の裏とか、
掻きにくいところを刺されると
悶絶します。
蚊は住宅地にも出現するので
対策品が多く、手に入りやすいのが救い。
意外と寒い時期にも出現するので注意ですね。
蚊の対策
基本的な虫対策は、肌を露出しないことです。
帽子を被り、長袖シャツに長ズボン、靴下、靴を着用します。
首にはタオルなどを巻くのもいいですね。
しかし暑い時期にそれはあまりにも過酷…。
なので、肌を露出させるための対策品を少しご紹介します。
蚊を避ける(刺されるのを防ぐ)ためのものと、殺すためのものがあります。
蚊を避けるためのもの
体に塗るものが多いです。
スプレータイプ、ジェルやミストタイプ、シートタイプなど様々です。
蚊よけの有効成分はいくつかありますが、
「ディート(ジエチルトルアミド)」が含まれているものが多いです。
ディートは、寄ってきた蚊の感覚を麻痺させて
刺せなくするという効果があります。
ディートの濃度によって、効果の持続時間が変わります。
濃度が高いと持続時間が長いということです。
ディートは汗で流れてしまうので
たとえ濃度の高いものを使う場合でも、
汗をかいたら塗りなおす必要があります。
1点、非常に大きな問題があります。
ディートは子供への健康被害が報告されています。
製品に書かれた対象年齢と使用回数制限について
しっかり確認しないといけませんね。
「子どもに使うならディート不使用を選ぶ」
という選択をしたほうが良い気がします。
〇フマキラー スキンベープ ミストタイプ
ディート10%です。
12歳以下の子供には使用制限があるので、使用上の注意をよく読む必要があります。
これは香りがさわやかで、とても使いやすいです。
ぼくのソロキャンプでは大活躍しています。
首元などは、一度手のひらに出してから塗るといいですね。
ボトルの見た目も涼し気で、そのへんに出しておいても不快感はありません。
〇アース サラテクト 虫よけシート
ディート10%。
ミストと同様、子供への使用制限があるので注意が必要です。
BIGサイズのシートなので、大人でも1枚で体中塗ることができます。
携帯に便利なので、ボトルがかさ張るようであればこちらを選択するのもいいですね。
ディートは子供に使えないから困る、という場合は
「イカリジン」がおすすめです。
こちらは子供への健康被害事例が無く、より安全です。
また、ディートは衣類の変色や変形を生じる場合がありますが
イカリジンはその点も大丈夫です。
濃度は持続時間と関連があります。
〇フマキラー 天使のスキンベープ ミスト プレミアム
イカリジン15%。
子どもにも安心して使えますが、
目や口に入らないようにだけ注意してくださいね。
〇キンチョー プレシャワーDFジェル
イカリジン5%。
濃度が低く、かなり小さなお子様への使用を想定した製品のようです。
さすがに赤ちゃんに使うのは避けたほうが良い気がします(舐めてしまうので)
化学成分ではなく、天然植物由来の成分を使った製品もあります。
天然だから、植物由来だから、絶対に化学成分より安全だ…
そう信じてしまいがちですが、
実は危険なものも、あるようです。
詳細はこちらの記事などをご参考に。
ヘルスUP|NIKKEI STYLE|蚊の虫よけ剤、濃度で違う プロが教える賢い使い分け
天然成分を否定するわけではありませんが
何事も妄信するのは危険ですよ、ということで。
虫対策を探していると、
身に付けるガジェット系のものも見つかります。
虫が嫌がる超音波を出すやつとか。
効かない…。
他の方法。
虫よけではなく「狙った場所に虫を集める」ことで
自身の近くから虫を遠ざけるというテクニックがあります。
温度や二酸化炭素に寄っていく習性を利用して、
ガスやオイルを燃料とするランタンを、
自身から離れた場所に点灯させておく。
これだけです。
燃料系のランタンには虫が寄り集まるので
離れたところにいる自身には
あまり虫が寄ってこない
ということです。
これはそれなりに有効でした。
まぁランタンに虫がたかるので、それはそれで気分が良くないですけど。
LEDでも多少の熱があるので、少し寄ってきました。
もうひとつ。
大きいのでファミリーとかグループ向けですが、
スクリーンタープを使って物理的に遮断する方法です。
〇コールマン タフスクリーンタープ400
この中でキャンプ活動をすれば、外からの虫の侵入に怯えなくてすみます。
4面ともメッシュパネルになりますが、相当な蒸し暑さは覚悟したほうが良いです。
暑さと虫、どちらを取るか・・・。
意外とソロでも使う人がいるようですね。
中で焚き火はできません。燃える。
真夏でも焚き火をするぼくのような人間には不向きですが
普通のキャンパーさんにはおすすめです。
蚊を殺すためのもの
蚊取り線香が有名ですね。
他には、壁にとまることの多い習性を利用した
ワンプッシュタイプもあります。
あとは電撃殺虫器とか、捕虫器というものもあります。
キャンプ場という開放的な空間では、
蚊取り線香はちょっと効果が薄まります。
なので、空間というよりは
タープやテントの幕にとまった蚊を殺す、
ワンプッシュタイプがおすすめ。
〇キンチョー 蚊がいなくなるスプレー
これは効きます。
タープ下でワンプッシュしておくと、
タープに止まった蚊がボトボト落ちます。
テント内にもワンプッシュしておくといいですね。
薬剤噴霧なので、人によっては
口内や顔がピリピリするように感じることもあるみたいです。
ぼくは鈍感なのか、何も気づきませんでしたけど…。
かなり強い薬品であることは間違いないので、
スプレー直後の空気を吸ったりしないように注意です。
あと食材や水、食器などを出す前に噴霧したほうがいいかも。
あまり体内には入れたくないですよね。
〇フマキラー ヤブ蚊バリア
これも評価の高い殺虫剤です。
蚊の潜んでいそうな場所にスプレーすると、
しばらく蚊が寄ってこなくなるというもの。
キャンプでは自身の居場所がほぼ固定なので、
かなり効果的ですね。
このスプレーが手放せなくなって
毎回1~2本使い切る人もいるようです。
一気に大量消費することを考えると
コストは高めかもしれません。
〇富士錦 パワー森林香 携帯防虫器セット
キャンパー定番の一品。
ですが、個人的にはあまり好きではないです。
どうにも蚊取り線香系は匂いや煙が苦手。
リキッドタイプならいいけど。
レビューなどを読んで、気になればお試しください。
かなり高い効果が得られるようです。
ちなみに蚊取り線香と名乗るには一定の基準があるそうです。
へぇ。
〇MAGNA 電撃殺虫器 LEDライト ランタン
ぼくの愛用しているマグナちゃん。
虫のいない時期は普通の暖色系LEDランタンとして使用。
虫が出る時期は電撃殺虫器として使っています。
サイズが小さくて、どこにでも吊るしたり置いたりできるのが良いところ。
使用後は電撃グリッドに虫がついていますが、
防水なので水をかけて洗っても平気です。
小さいですが電撃殺虫器としてしっかり働いてくれています。
ありがたや。
毎回10匹くらい、これでやっつけてます。
もっと強力なものもありますが、
非常に大きくなりますので、キャンプ向けとしてはイマイチ。
蚊を退治しにキャンプに来ているのではありませんから、
ほどほどにしておくのが良いですね。
〇アイリスオーヤマ カーペットクリーナー ななめカット
通称コロコロ。
ななめカットでめくりやすい。
って何の冗談だよって話ですが、本気で蚊を殺す対策グッズです。
詳しくはこちらの記事を。
FNNプライムオンライン|「コロコロして蚊を捕獲」⁉SNSで話題の方法は有効か プロに聞いてみた
見るのも触るのも嫌という、ぼくのような人には
これが最善の殺虫方法。
難点は射程が短いことと、キャンプ用品としてはただ邪魔であること。
しかし一度試してみてください。
これけっこういけますよ。
蚊に刺されたときの対処法
どれだけ対処しても、刺されるときは刺されます。
なので、対処法も用意しておきましょう。
まず、民間療法は行わないほうが良いです。
例えば刺された箇所に爪で十字を刻み込むとか。
43℃のシャワーを当てるとか、蒸しタオルをあてるとか。
やらないほうが良いと思ってます。
ちゃんと科学的な根拠があって、
効果が実証されているものを取り入れたほうが
安心して使える気がします。
蚊にさされて痒くなる原因。
蚊の唾液にはアレルゲンが含まれていて、
アレルギー反応によりかゆくなると推測されています。
アレルギー反応には個人差があるので
蚊に刺されても平気な人(症状が出ないから気付かないので、刺されにくいと勘違いする)もいれば、
めちゃくちゃに腫れて激しい痒みが起こり、ひどいときは呼吸困難になる人もいます。
温めるとアレルゲンの拡散が早まる可能性があるので
「温めるのは良くない」となります。
腫れる場合は冷やすのが良いですね。
爪で傷を付けるのも
雑菌が入るのでNGです。
注入された毒素を抜く道具として、
ポイズンリムーバー(エクストラクター)というものがあります。
注射器のような形をしていて、
刺されたところを真空にして
毒素(蚊の場合は唾液)を傷口から吸引するものです。
ただ、蚊の場合は刺されたことに気付くのが遅れがちで、
唾液自体も少なく、傷口が小さいので
効果的に使うのは難しいです。
ということで。
王道の答えしか残りません。
流水で洗って、お薬を塗って、できれば冷やしましょう
が正解のようです。
お薬はいろいろありますので、薬局でおすすめを聞くのもいいですね。
選ぶ目安ですが、主な成分は以下の3つです。
- ステロイド … 炎症を鎮める
- 抗ヒスタミン … 痒みを鎮める
- 抗生物質 … 化膿を抑える
蚊のアレルギーがそれほど強く出ない人は、抗ヒスタミンを選ぶといいですね。
腫れているような場合はステロイドに抗生物質が含まれたものを選ぶと良さそうです。
ステロイドはあまり強いものだと副作用も強く出る場合がありますが、
とても効果が高いです。
さっさと治してしまいたい人はステロイド系で。
これに清涼成分や殺菌消毒薬、皮膚の再生を促すヘパリン類似物質などが入ったものもあります。
お薬は人によって合う・合わないがあります。
ぼくからは、とりあえずこれ持っておけば安心かな、というものをひとつだけ紹介します。
〇ムヒ【指定第2類医薬品】ムヒアルファEX クリーム
PVA+ジフェンヒドラミン塩酸塩の組み合わせ。
清涼成分も入っています。
PVAはステロイドですが、患部に効いたあと低活性に変わるので副作用が出にくいそうです。
ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分ですね。
とにかく効き目にこだわったお薬です。
蚊だけでなく、ノミやダニ、毛虫、ムカデ、クラゲなどに刺されたときにも効果があります。
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なんかもう蚊だけでげんなりしてきましたが
キャンプではたくさんの虫が出現しますので
気を取り直して見ていきましょう。
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蚋(ぶよ、ぶゆ、ぶと)
なんか名前が安定しない虫、蚋。
ブヨ、ブユ、ブトと地域によって違う名前で呼ばれます。
※ここではブヨに統一します
ブヨは体長3~5mmほどの虫です。
小バエによく似ていますが、
頭がすこし小さいというか
首が見えるような気がします。
ブヨの生態と害について
出現時期
積雪時以外。主に3月~10月に活発。
暑い日中はあまり活動しないので、夏場は朝夕に注意。
出現場所
清らかな川の近く、その周辺、山中。
※ブヨの幼虫は綺麗な水質の川でしか生きられないので、成虫も自然環境で出現することが多い。
特性
黒や紺、青、赤といった色に寄ってくる。
白色にはあまり反応しない。
吸血の際は皮膚を噛み切り、毒素を注入する。
薄い生地の服であれば、服の上から刺してくる。
一般的な蚊用の虫よけは効果が薄い。
集団で湧くことが多い。
羽音はあまりしない。
害①
肌にとりつき、血を吸う。
吸血時に毒素を注入する。
翌日以降に患部が膨れ上がり、激しい痒みと痛み、発熱の症状が起こる場合がある。
患部が水ぶくれになることもある。
腫れは1~2週間続く。体質によっては半年以上も。
非常に長期化するので、早めに病院へ。
害②
慢性痒疹の状態になると完治まで数年に及ぶこともある。
異常を感じたら、すぐ病院へ。
害③
たくさん吸血されるとリンパ管炎、リンパ節炎を併発したり呼吸困難を引き起こす場合がある。
異常を感じたら、すぐ病院へ。
害④
掻くと腫れが引かなくなり、治った後もシミが残る。
ひええ。
蚊とは全然違いますね。
後からダメージがきて
しかもずっと続くとか嫌すぎる。
しかも小さいから気付きにくいですね。
羽音はまったく聞こえません。
蜂やアブなんかはうるさいですけどね。
自然の中なら割とどこにでもいるレベルの出現率みたいで
集団で飛んでいることが多いのだとか。
気付かないうちに遭遇しているかもしれません。
参考動画。
なんて痛々しい…。
歩けないレベルに腫れることもあるみたいですね。
ブヨの対策
厚手の白系統の服を着るのが一番良い対策です。
虫よけ効果のある服もありますね。
しかし夏にはできるだけ薄着で居たいですから、
別の対策も考えましょう。
ブヨを避けるためのもの
蚊よけが効きにくいとされるブヨですが
ハッカ油はかなり効果があるようです。
ただし、あまり長時間は効きません。
〇北見ハッカ通商 ハッカ油ビン 10ml スプレー
ハッカのスーッとする匂いがします。
服の上からスプレー、直接肌にスプレー、周囲にまくなど、使い方は様々ですが
塗ったところにしか効果がない、という説もあります。
肌につけると冷える感じがするので、夏には最適です。
かなり冷えますので涼しいときはやめておいたほうがいいかも。
ハッカの匂いが続く間は虫よけ効果があります。
15~30分くらいかな。
ハッカは虫だけでなく猫、鳥、フェレットなどにも有害なので、
ペットを飼っている場合はご注意を。
妊娠中を除く成犬には比較的害が無いようで、ダニ対策として利用する飼い主もいるようです。
※ハッカ油は強い殺ダニ効果があります
市販品では量が少ないな、という場合は
大量に安く自作することも可能…だったのですが。
無水エタノールと耐油・耐エタノールのスプレーボトルが必要で、
それらがコロナ対策特需で品薄・価格高騰中なのです。
今(※1)は出来上がったものを買うほうが安いです。
※1:2020年6月現在
手元にあるからって、間違っても
燃料用アルコールを使ってはいけませんよ。
あれは有害ですので。
〇アース サラテクトRICHRICH30 200ml
スプレータイプ。
ミストタイプも販売されていますので、お好みで。
ディート濃度30%。販売許可されている最大濃度です。
ディートはブヨに対しては効果がそれほど大きくない代わりに、持続時間は非常に長いです。
ハッカ油と併用するのが良さそうですね。
ブヨを殺すためのもの
ブヨだけを狙う殺虫剤というのはありませんが、
ブヨにも効く、というのはあります。
〇フマキラー カダンフマキラープレミアム
ガーデニング用なので、キャンプに使うには効果が長すぎる気もしますが。
殺虫&寄せ付けない効果があります。
ブヨ以外の虫にも効きまくるので、
とりあえずこれスプレーしておけばいいよ、くらいの安心感。
殺虫剤にもいろいろありますが、
対象の虫に「ブヨ」が含まれているもの以外は効果が薄いので、
よく注意して見ておきたいところです。
ブヨに刺されたときの対処法
まずは傷口を洗い流します。
きれいな流水で冷やしながら、毒を薄めます。
次に。
毒素を傷口から出来るだけ抜き取るのが良いようです。
キャンパーはあまり使わないかもしれませんが、
登山をする人ならおなじみの黄色いやつ。
〇SAWYER エクストラクター・ポイズンリムーバー・ポンプキット
別にこの製品じゃなくても良いのですが
ポイズンリムーバーとかエクストラクターという名前のもの。
使いやすそうなのをひとつ持っておくと良いです。
使い方は刺された場所にカップを当てて、
注射をするように押し込むだけ。
押し込むとカップ内が真空になり、
傷口から毒素を含んだ体液が出てきます。
毒素が体内に広がる前に抜くのがポイントなので
刺されたらすぐに使用しましょう。
うまく毒素を抜くことができれば、
痒みと痛みが相当楽になるそうです。
あまり推奨しませんが、熱による中和という方法もあります。
ブヨの毒素は熱に弱いので。
ポイズンリムーバーで吸い出した後に、
43℃以上のお湯に30分以上浸したりかけたりすると効果があるそうです。
カイロなどの熱源を当てるという方法もあります。
どちらにしても低温火傷の原因になりますので、
特に肌の弱い子供に対しては避けたほうがいい方法です。
ポイズンリムーバーで毒素を吸い出したら、
お薬を塗って冷やす。
これが一番安全でしょうね。
お薬は蚊と同様、ムヒアルファEXが定番のようです。
体質に合わせて、薬局で確認してください。
それと、痒いけど掻いてはダメだそうです。
傷口が悪化して、治りにくくなります。
掻くよりも冷やす、叩くなどの行為が良いようです。
といっても、かなり痒いので
どうしても掻いてしまいますね…。
せめて直接掻かないように、絆創膏でも貼っておくとマシかもしれません。
〇ニチバン ケアリーブ Mサイズ 100枚
ぼくが普段使ってる絆創膏です。
これ違和感少なくておすすめですよ。
虻(あぶ)
ちょっとクセ強めな動画ですが、これがアブ。
蜂とハエを混ぜたような姿。
ていうかデカい!
もっと黒い種類もあるみたいです。
姿も羽音も大きいので、かなり存在感があります。
すごく怖い。
アブの特長をまとめたものがこちら。
出現時期
春~夏に出現する。
種類や地域(気温)によって異なるが、主に7月~8月に出現。
昼間に活動する種が多いが、早朝や夕方に活動するものもある。
気温18℃以上、30℃以下の範囲で活動が盛んになる。
出現場所
自然環境の中に出現する。
他の虫や動物がいるところなら、どこにでも湧いて出る。
特性
かなり長距離を移動できるらしい。
黒や赤、青、白などの色に寄ってきて、黄色にはあまり寄らないという情報あり。
羽音がうるさい。
あまり集団で湧くことはなく、単独でブンブン飛んでいることが多い。
匂いに敏感。柔軟剤、排気ガス、酒や汗の臭いに寄ってくる。
嫌いな臭いはハッカ。
温度や二酸化炭素に反応して寄ってくる。
飛ぶのが速い。145km/hという記録がある。
害①
肌に取り付き、血を吸う。
ブヨと同じく、皮膚を噛みちぎって吸血する。
その際に毒素を注入する。
噛まれた時は鋭い痛みがある。
噛まれた箇所は腫れあがり、猛烈な痒みと痛みを伴う。
害②
腫れは長期化しやすく、1ヶ月ほど続く場合もある。
掻きむしると悪化する。
害③
傷口が化膿したり、リンパ炎を起こす可能性がある。
異常を感じたら、すぐに病院へ。
害④
ブンブンうるさい。でかい。怖い。
アブはいろんな種類がいるので
見た目も全然違ってたりしますが
とりあえず蜂との見分けがつけばいいです。
顔つきとか飛び方、羽の感じが違うはず。
あまり攻撃的ではなく
食事(吸血)にありつけなければ
そのうち諦めて他へ行くらしいのですが…。
こんなのが近くに居ると
全然キャンプを楽しむどころではないので
しっかり対策して遠ざけておきましょうね。
アブは丸めた雑誌などで叩き落とすことも可能ですが
アブと蜂を間違えて叩くと大惨事です。
よく見極めましょう。
そんな余裕ないかもしれないけど。
アブの対策
肌を露出しないほうが良いのは
他の虫の対策と同様です。
で、どんなものがどれくらい効果があるのか。
山(八ヶ岳)で実験した方の記事がありました。
YamaReco|アブに会いに八ヶ岳へ、アブ地獄対策その2、実験
上記記事のまとめから抜粋します。
- タイガーバーム:数10cmレベルで、近づかせない効果あり。
- 4%ハッカスプレー:とまらせない効果あり。近づかせない効果なし。
- 服の色:関係なし、ただし、温度が高いとアブは寄ってくる。
- 電撃ラケット:効率は悪いが、アブを確実に退治できる。
- 網つき帽子とカッパとゴム手袋:これが最強
アブ対策といえばハッカ油というイメージでしたが、
「塗ったところにとまらない」という程度のようです。
もっと近寄らせない効果とか期待していましたが…。
温度が高いと寄ってくる(走行直後の車のタイヤとか)というのは生態情報の通りですね。
服の色はあまり関係ないので、それは他の虫(蜂とか)に合わせて薄い色で良いということに。
実際に実験した方の報告というのはありがたいですね。
これらをふまえつつ、アブ対策グッズをみていきましょう。
アブを避けるためのもの
まずは虫よけスプレーですね。
対象に「アブ」と明記されているものが有効です。
〇アース サラテクト ウォーターミスト
ディート10%のミスト。
塗りムラがあると刺されるので、万遍なく塗るようにしましょう。
低刺激タイプなので肌に優しいです。
アブにもディートが有効のようです。
ということはイカリジンも有効。
〇キンチョー お肌の虫よけ プレシャワーPRO
イカリジン15%。
アルコールが入っているので、スーッとします。
アルコール耐性が無いひとは避けてください。
〇龍角散【第3類医薬品】タイガーバーム 30g
ハッカ油、ユーカリ油が入っています。
メントールも含まれていて、かなりスーッとする塗り心地。
さきほどの記事にもあったように、効果は高いですが
持続時間は短いので注意です。
〇ペパーミント照会 天然ハッカ油スプレー20ml
ハッカ油も効果があります。
持続時間が短いので注意ですね。
ハッカの匂い。
最初はちょっとキツイように感じるかもしれませんので
ワンプッシュから始めると良いでしょう。
結局のところ「物理的に防ぐのが一番有効」でしたので
こういったものはいかがでしょうか。
〇Dhana Style 虫よけヘッドネット
網です。
虫取り網じゃなくて、顔を守るためのもの。
薬剤を塗りにくい顔周りや首元を保護してくれます。
これは意外と、着用しててもうっとうしくありません。
虫が顔の周りを飛ぶよりはずっと良いです。
が、食事はできませんので
設営中などの行動時に着用するのが良さそうです。
アブを殺すためのもの
まずは殺虫剤。
〇フマキラー ハチ・アブバズーカジェット 800ml
どうもアブ用の殺虫剤は、蜂をメインに据えたものが多いようです。
ハチを退治・アブもいけるよ、くらいの。
かなり強力な殺虫剤が多いですが、このバズーカジェットも
最大12mまで届くという相当なものです。
下手に狭いところで使うと、自分もダメージくらいます…。
広い空間で、離れて使うのが良さそうですね。
そして、記事にあった電撃ラケット。
〇YOCHANDA 電撃殺虫ラケット
物理で攻撃。
アブは飛ぶのが速いので、捉えられるかどうか…。
自分にたかってきたところを返り討ちにする、という使い方をするのでしょう。
武器があると安心感がありますね。
アブに刺されたときの対処法
ブヨと同様に、まずは刺された箇所を流水で洗い流します。
そのあとは、毒素を傷口から抜き取るのが良いです。
ポイズンリムーバー(エクストラクター)ですね。
〇akshop ポイズンリムーバー カップ8個入り ケース付き
ちょっと大きめのケースに入ったポイズンリムーバーです。
大きいほうがいざというときに手に取りやすいので
悪いポイントではありません。
カップ8個というのは、4種×2個ずつで計8個。
充分ですね。
たまに真空にならない(空気が入る)ものがあるので、
買ったらまずテストしてみてくださいね。
毒を抜いたら、もう一度洗い流すか拭き取ります。
その後お薬を塗ります。
お薬はいつものムヒアルファEXですね。
液体版もありますよ。
〇ムヒ【指定第2類医薬品】液体ムヒアルファEX 35ml
液体タイプは手が汚れないのが良いですね。
効き目はクリーム(軟膏)も液体も同じですので、お好みで。
蜂(はち)

危険度ナンバー1の虫。
蜂の種類によって特性が違うみたいです。
今回は、特に危険とされる「スズメバチ」についてまとめてみます。
出現時期
冬以外に出現するが、特に危険なのは8月下旬~10月頃。
この時期は天敵のオオスズメバチに攻撃されるため、特に警戒を強めている。
出現場所
いろんなところに巣を作っているので、自然環境に限らずどこにでも出現する。
巣には絶対に近寄らないこと。
ただ、目につきにくい場所に巣があることも多い。
(例えば土の中とか、木の空洞内とか、小屋の屋根裏とか)
巡回している見張りの蜂が居たらそっと離れる必要がある。
特性
白黒で物を見る。
そのため、周囲とのコントラストが大きいもの(黒っぽいもの)を敵と認識しやすい。
巣に近づくものを強く警戒する。
何度でも刺し、毒を注入する。
攻撃前の最終警告として「カチカチ」という音を出す。
払いのけられたりすると攻撃されたと認識し、警戒フェロモンを発する。
警戒フェロモンで興奮した大量の蜂が集まってきて、対象を攻撃する。
急激な動き、大きな音に反応して攻撃する。
匂いに敏感。柔軟剤、甘い匂いを餌と認識して寄ってくる。
害①
毒針で刺す。
刺されると非常に強い痛みを伴い、腫れる。
害②
何度でも刺す。
2回目以降刺されるとアレルギー反応(アナフィラキシーショック)で死亡に至る可能性が非常に高まる。
害③
興奮フェロモンによって仲間を呼び、集団で襲う。
害④
ブンブンうるさい。でかい。怖い。
1匹でも怖いですが、攻撃時には集団で襲ってきます。
何度も刺されると冗談抜きで死にますので
蜂を刺激しないように注意しましょうね。
スズメバチの対策
スズメバチの毒針は衣服を貫通します。
防護服レベルであれば大丈夫ですが、
キャンプでそんな恰好をするわけにはいきませんよね。
どうにか他の手段で
スズメバチから身を守りたいところ。
スズメバチは他の虫と違い、
巣を守るために攻撃してきます。
なので、刺激しなければ襲ってこないそうですが
ほんとですかね…。
スズメバチが飛び回っているところには
近くに巣があるということなので
近寄らないようにします。
もしオートサイトなど位置が変えられない場合は
とりあえず管理人さんに相談ですね…。
スズメバチの近くに長時間居るというのは
非常に危険な状態のようなので。
スズメバチから逃げる方法
正確には、敵対しない方法です。
・黒色を身に付けないようにする
黒っぽい色は敵と見なされます。
できるだけ薄い色の服装をしたほうが良さそうですね。
あと、髪も黒いので帽子を被っておきましょう。
・巣に近寄らないようにする
スズメバチの巣はわかりますね。
こういうの。
ですが、見つけにくい場所にあることも多いです。
自然環境の中では木の上の方や、木の中の空洞に作ったり、土の中ということもあるそうです。
こんなの気付かないです。
野営をする人はほんと気を付けてくださいね。
落ち葉の下とかにも巣があるそうです。
巣の近くには見張りのハチがいることが多いらしいです。
巣に近いほど攻撃的になるようなので、
下手すると警告なしでいきなり刺されます。
羽音や気配をなんとか察知して
巣に近寄らないように頑張りましょう…。
・威嚇を察して離れる
虫の気分なんてわからないので
基本行動が当てはまらない場合も多いのですが、
スズメバチは攻撃前に威嚇をするそうです。
周囲を旋回→ホバリング→「カチカチ」音→刺す
という感じらしいです。
旋回の段階で気付ければいいのですが。
キャンプに夢中だとどうですかね…。
とりあえず羽音がしたら注意を向けましょうか。
・ゆっくりと、低い体勢で静かに逃げる
まだ興奮する前のスズメバチに対する手段です。
速い動きはスズメバチを興奮させます。
大きな音や声もNGです。
興奮すると仲間のハチが寄ってくるので
集団に刺されるという地獄がすぐそこに。
とにかくゆっくり、静かに動くように…。
手で振り払おうとするのもNGです。
攻撃と認識されてしまい、いきなり刺されることに。
恐怖をこらえて、そ~っと離れましょう。
ちなみに低い体勢のほうが、ハチを興奮させないみたいです。
逃げるときは巣から遠ざかる方向へ行きたいのですが
わからなければハチの少ない方へ。
ハチが増えたり目の前でホバリングするようであれば
巣に近づいている可能性がありますので
後ずさりでそっと離れましょう。
・興奮させてしまったら全力で逃げる
もし刺しにくるくらい興奮させてしまったら。
とにかくその場から全力で走って離れるのが大事みたいです。
興奮状態になってしまったら、どれだけゆっくり動いても刺されます。
どこまで追ってくるかはハチの興奮次第ですが
目安は20m以上のようです。
追ってこなくなるまで、
例え刺されても痛みに耐えて逃げてください。
スズメバチは何度でも刺しますので、
とにかく巣から距離をとることを最優先に。
・駆除しない
やられる前にやる、という手段は
非常に危険なのでおすすめしません。
基本的には、スズメバチを興奮させる行為をしなければ
害はありません。(怖いけど)
こちらから手を出すということは
戦争の引き金を引くということ。
1匹殺すだけで、千匹のスズメバチに追われる覚悟を
決めなければいけません。
まぁ大げさに言いましたが、
キャンプでは極力手を出さないほうが良いです。
ハチの領域内でキャンプすること自体がNGなので
ハチをどうにかするよりも
場所を改めたほうが良いです。
・食材を放置しない
9月頃は特にスズメバチが飢えているそうです。
食材・飲料(なんでも)を出しておくと寄ってきます。
飲み物の缶も危険です、中に潜り込んでしまう可能性があります。
巣から離れていても関係ありません。
食事中もできるだけ蓋をするなど
匂いを拡散しないようにすると良さそうです。
・忌避剤を使う
殺虫剤ではなく、忌避剤です。
もし殺虫するなら
興奮フェロモンを出させないように、
そして他のスズメバチに悟られないように
一瞬で片付ける必要があります。
失敗したときのリスクが大きいので
キャンプであれば忌避剤のほうが安全です。
〇スズメバチサラバ 100ml
花の香が主成分。
一時的に攻撃性を失わせるというスプレーですが、
使ったらスズメバチが死んだという情報も。
スズメバチに直接スプレーするのが本来の使い方ですが
飛び回るハチに当てるのは難しいので、
スズメバチが出たら自身の周囲にスプレーするという
使い方もできるようです。
大量に使う必要はありません。
〇北見ハッカ通商 ハッカ油ビン 10mlスプレー
再登場のハッカ油スプレー。
効果はそれほど強くありませんが、
虫全般に効く忌避剤です。
何もしないよりは安心。
スズメバチに刺されたときの対処法
まずは避難です。
アレルギーテストで大丈夫と診断された人は別ですが
1度刺されたことがある人は、2度目に刺されたときに全身アレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす可能性があります。
動けなくなる場合があるので、その場で何度も刺されることも…。
1度目でもショックが起こる可能性はありますが、死に至る可能性は低いとの事。
血が巡ると毒が拡散するので、
刺されたところより心臓側を手で圧迫しつつ、
安全なところまで逃げましょう。
で。
助けを呼んで、すぐ病院へ。
キャンプ場から病院に行くまで相当な時間がかかりますので
周りの人が居れば助けてもらいながら、
救急車が来るまで応急処置をしておきましょう。
応急手当
まず患部を洗います。
綺麗な流水で冷やしながら洗い流します。
ハチ毒は水に溶けやすいので、洗い流す効果はかなり大きいそうですよ。
近くに炊事場が無い可能性もあるので、
ペットボトルの水を1本予備として持っておくといいですね。
次に毒素を抜きます。
ポイズンリムーバー(エクストラクター)の出番ですね。
〇アスピラボ アスピブナン
フランス仕様のエクストラクター。
スタイリッシュ(?)なケースに入っています。
使い方は患部に当てて押すだけ。簡単!
カップ内が真空になり、毒素を含んだ体液が抜けてきます。
荷物をコンパクトにしたいならこれがおすすめです。
口で吸い出すのはNGです。
口も粘膜ですからね、毒を吸収してしまいますよ。
もしポイズンリムーバーが無い場合は、
指で患部をつまんで絞り出すようにする、らしいです。
ちょっと痛そう…。
次はお薬を塗ります。
ここでも登場するのはムヒアルファEX。
〇ムヒ【指定第2類医薬品】ムヒアルファEX クリーム
抗ヒスタミン系成分+ステロイド。
あくまでも応急処置なので、
必ず病院へ行きましょう。
大げさじゃなく、死人が出ていますからね。
スズメバチの毒(というかアナフィラキシーショック)はとても危険なのです。
アナフィラキシーショック症状が出ているようなら即救急へ。
割と平気な場合でも、皮膚科を受診しておきましょうね。
エピペンについて
アナフィラキシー症状を緩和するための自己注射用製剤です。
食べ物のアレルギーがある人は、万が一の時のために持っている人も多いですね。
ハチ毒でもアレルギー反応という面では同じですので、
エピペンが有効です。
処方については病院に確認が必要とのことです。
過去に刺されて重症化した人や、
野営など単独でハチに遭遇する可能性が高い人は
病院と相談の上で、携帯することを検討してみてください。
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メイン級の虫はここまで。
かなり長くなってしまったので、
次からは簡単な紹介にとどめます。
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蟻(あり)

身近な虫ですね。
あまり害虫というイメージは無いかもしれませんが
噛まれるとかなり痛い思いをします。
話題になったヒアリじゃなくて、
普通にキャンプ場に出現する黒っぽいアリの話ですよ。
毒をもっている種もいるようです。
冬以外に出現します。
対策としては、
食料を出したままにしないこと、
地面に直接寝るのを避けること。
虫除けスプレーやハッカ油スプレーも効果的です。
刺された(噛まれた)場合は
水で洗い流してムヒアルファEXを塗ると良い感じです。
毛虫(けむし)

主にガの幼虫ですね。
ビジュアル的に絶対近寄りたくない虫のひとつ。
毒を持つ毛虫としてはチャドクガやイラガ、マツカレハあたりが有名ですが、
どの毛虫にも絶対に触らないこと、近づかないこと。
下手に触って毒棘が飛んでこないとも限りません。
駆除も考えないほうが良いです。
スプレーによって毒棘が舞う危険があります。
風に舞った棘にも毒がありますので
直接触らなくても、強烈に痛みと痒みが襲ってくる場合があるそうです。
葉の裏に潜んでいることが多いですが
風に乗って飛んできた棘にはどうしようもありません。
急にやたら肌が痛くなったり痒くなったりしたら、
毒棘が刺さっているのかもしれません。
こういうときの強力な対処法は、
ガムテープです。
目に見えない棘を肌から引き剥がすことができます。
その後は流水で洗い流してから
ムヒアルファEXを塗っておきましょう。
あまり近寄ってくることは無いと思いますが
万が一近くに出現した場合は、
長いトングでそっと摘まんで
人の来ないところに離してやりましょう。
虫に触ったトングはよく洗って、
素手で触らないようにしてくださいね。
百足(むかで)

足が多すぎて恐怖。
冬以外に出現しますが、特に夏は活発です。
ムカデは結構大きいのですが、動きが速いです。
夜行性。
ハチに似た毒を持っているので、
刺された(噛まれた)ときの対処法も同じです。
忌避剤としてはハッカ油がよく効きます。
やはり匂いが残っている間しか効き目はありませんので、
こまめにスプレーするといい感じです。
ムカデは生命力が高いですが、
一応殺虫剤が効きます。
あまりキャンプでムカデ対策はしないと思いますが
もし持って行くならムカデ用の殺虫剤がベスト。
〇アース ムカデコロリ秒殺ジェット250ml
対ムカデに特化した殺虫剤です。
凍結させて動きを止めます。(凍結で殺すわけでは無いです)
大きいムカデは生命力も半端ないので
そう簡単に殺せないようですが
とりあえずスプレーすれば寄ってこなくなるようです。
蛭(ひる)

通常のヒルは川辺に出ますが
山に出るのはミミズに似たヤマビルです。
熱や二酸化炭素を感知して寄ってきます。
20℃~30℃の気温で活発化。
頭上から降ってきたり、足元から這い上がってきたりします。
ヤマビルは皮膚を噛みちぎって吸血します。
その際に麻酔成分を注入するので
吸血されていることに気付きにくいそうです。
更に嫌なことに、血が止まらなくなる成分も注入されるので
数時間も出血が止まらなくなります。
毒は持っていませんが、
病原体を持っている可能性はあります。
また、ヤマビルに注入された成分に対して強いアレルギー反応が出る人もいます。
強い力で吸い付いているヤマビルをはがすには、
塩、アルコール、酢、火などが有効です。
虫除けスプレーやハッカ油も効きます。
噛まれたところは流水で洗ってから
ポイズンリムーバーで毒を吸い出し、
また洗ってきれいにしたら
ムヒアルファEXを塗ります。
止血のために圧迫しましょう。
毒は無いので、落ち着いて対処すれば大丈夫です。
はがしたヤマビルは塩をてんこ盛りにかけておけば殺せます。
マダニ

知らないうちに皮膚に口を差し込んで
吸血し続ける、話題の虫マダニ。
10日間前後の長期間にわたり吸血します。
マダニが怖いのは、無理にはがそうとすると
口がちぎれて皮膚の中に残ることです。
残った口が感染症の元になる可能性があります。
吸血されてあまり時間が経っていなければ、
ピンセットで優しくこねくりまわせば自力でとることも可能、らしいですよ。
詳しくはこちらなどご参考にどうぞ。
刺されないのが一番ですね。
忌避剤としてディート、イカリジンが効果的です。
ダニを100%殺すハッカ油も、おそらく有効です。
あまり実例が無いのですが
吸血中のマダニにハッカ油をかけたら
すぐに離れたという記事がありました。
刺されてどうしたらいいかわからなくなったら
ハッカ油、試してみては。
感染症のこともあるので、
とれたとしても病院には行ったほうが良さそうですね。
蝉(せみ)・蛾(が)・蜘蛛(くも)・その他

直接的な害は無い虫たち。
害は無いのですが…。
積極的に殺す必要は無いと思いますが
これまでの虫の忌避剤などで
他の虫も寄ってこないはずです。
セミはよく地面に転がっていて、
油断して近づくといきなり暴れ出すことがあります。
びっくりするので、これだけは害かも。
ガは夜になるとランタンに群がりますね。
あまりに大きいのが来ると怖いので
自分の居るところをあまり明るくしないようにしましょうか。
クモはいつの間にか巣を張っていたりします。
刺激すると大量の子グモを放つことがあるので
トングで足をつまんで、離れたところに逃がしてやるといいと思います。
他に、川辺に多く発生する「ヌカカ」など、数多くの害虫が存在します。
対処法を知っておけば症状悪化も防げます。
知識は武器、ですね。
まとめ
これで虫への恐怖が少しでも和らぐといいのですが。
ざっくりまとめます。
- 肌を出来るだけ露出しない
- ハッカ油、イカリジン、ディートを定期的に使う
- 刺されたらポイズンリムーバーとムヒアルファEX
- スズメバチだけは別格、抵抗せず逃げること
- 異常を感じたら病院に行こう
これで大抵の虫はどうにか対応できそうです。
いけそうな気がしてきましたね。
虫対策を万全にして、快適にキャンプを楽しみましょう。
ではまた。
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