基礎知識

雨でもキャンプがしたい…。11の対策で雨キャンプを思いっきり楽しもう!

こんにちは、こんたろです。

せっかくのキャンプなのに
雨の予報でキャンセルしようか
悩んでしまう…。

よくある経験ですよね。

雨でもキャンプがしたい、そんなあなたに
「雨キャンプの11の対策」について
丁寧に解説します。

雨キャンプの11の対策

1.天気予報をしっかり確認する

天気予報

天気予報は出発前に必ず確認すること

天気予報がころころ変わるのは
経験されていると思いますが、
それでも天気予報を全く信用しないのは
大変危険です。

週間予報はともかく、
直近の10時間くらいは精度・確度が高く
大いに参考にすべき情報です。

降水確率、降水量、風速、風向き、気温
このあたりの情報を、キャンプ場に向かう前に
必ず確認しましょう。

特に、大雨注意報や洪水注意報、強風注意報が
出ている場合はキャンプを断念したほうが良いです。

警報が出ている場合は迷わず中止してください。

キャンセル料金はかかるかもしれませんが、
無理にキャンプを敢行して
大変な思いをして全然楽しめないほうが
勿体ないと思います。

予約キャンセルの場合は
必ずキャンプ場に連絡を入れてくださいね。

雨+風は威力が段違い

しとしと降るような
穏やかな雨なら良いですが

そこにが加わると、
とてもキャンプを楽しむような
余裕は無くなります。

できれば一日を通して
風速3m/s以下であること。

風速5m/sを超える時間帯が
もしあるようなら、
その時間帯はテント内に籠るといった
対策が必要になってきます。

風があると、合羽を着ていても
顔周りや襟から雨が侵入しやすくなります。
濡れた肌は風が当たると冷えやすく、
気温より遥かに寒く感じます。

タープ下の荷物も濡れますし、
雨に風が加わると
過酷なキャンプに様変わりします。

風速5m/sをひとつの目安にしてください。

雨が止む時間帯があるか?

サイトの設営と撤収のタイミングだけは、
雨が止んでいると大変楽になります。

キャンプの間中、ずっと雨が降る場合でも
弱くなる時間帯がもしあれば、
そのタイミングで設営・撤収を行うと
濡れ・汚れの酷さがかなり変わってきます。

天気情報をこまめに確認しつつ、
行動計画は臨機応変でいきましょう。

また、キャンプ後に晴れの日があるかどうかも
確認しておくと良いです。

濡れたまま持ち帰ったギアを
干すタイミングが無いのは
かなり厳しいと思います。

情報源

天気情報を確認できるサイトは
日本気象協会のサイトがおすすめです。

https://tenki.jp/

iPhoneやiPadならアプリ版もあります。

iOSアプリ版 tenki.jp

ただ、キャンプ場が山の上にあるなど
地域の天気が当てはまらない場合は
要注意です。
その場合は登山用の天候情報サイトを
確認したほうが良いかもしれません。

2.機能重視で雨具を選ぶ

雨具

雨キャンプでは設営・撤収中は
レインウェアと長靴の着用を
おすすめします。

良質なレインウェアと長靴があれば、
あまり雨に濡れることを意識せずに
設営・撤収することができます。

レインウェア

おすすめはワークマン

ワークマン オンラインストア

ワークマンのレインウェアは
耐水圧が高く、
透湿性(蒸れを逃がす)もある、
それでいて安いというもの。

ただ、体感としては
防水能力は長続きしません
あくまでも設営・撤収時のみ
使える程度と割り切りましょう。

使い終わったら乾いたタオルで
優しく水気を取ってください。

長靴

普通のゴム長靴でも十分ですが、
動きやすさを重視するなら
日本野鳥の会の長靴がおすすめです。

湖畔などを歩く想定の長靴で、
オプションとして専用インナーがあります。

また、非常に柔らかいので
着用中に折り下げてブーツ状にしたり、
畳んで袋に入れて持ち運びが容易になったりと
扱いやすい長靴です。

足のフィット感も高く、
動きやすいので
設営・撤収作業の妨げになりません。

トイレや炊事場へ行く際には
があると便利です。

ちょっとの距離なのに、いちいち
レインウェアや長靴を着用するのは、
けっこう面倒で嫌になります。

短い距離なので、
普通の長さの傘が邪魔なら
折り畳み傘でもいいですね。

あえてのビーチサンダル?

どうせ濡れるから、という理由で
ビーチサンダルを履く場合もあります。

足が泥で汚れるので
あまりおすすめはしませんが、
暑い時期だと長靴は辛いので
一応選択肢としてはアリかと思います。

ただ、足は相当冷えるので
タオルと靴、靴下の用意を忘れずに。

ハンガーラック

濡れたレインウェアをかけておくには
ハンガーラックを使うと便利です。

キャンプ用のハンガーラックは
シェラカップなどを吊るすことが多いですが、
雨の場合はウェアもかけておきましょう。

ハンギングロープでもいいですが、
雨が当たってしまう場合が多いので
どこにでも置けるハンガーラックがおすすめ。

濡れたままのウェアは置き場所に困るので、
ハンガーに限定する必要はありませんが
かけておく場所を用意しておきましょう。

3.テントの設置場所を選ぶ

水たまり

水はけの悪い場所を避ける

雨が降ると、水はけの悪い場所では
水たまりが出来ます。

傾斜の下側では特に
水が流れ込んで大変なことになります。

もしテント下に水たまりがあると
幕内浸水のリスクが高まります。

できる限り水はけのよい、
周辺より高い位置に
テントを張るようにしましょう。

木の下で雨宿り

葉が茂った木の下では
雨が弱まります。

もし地面の状態が悪くなければ
木の傍にテントやタープを張るのも
良い選択でしょう。

ただ、の恐れがあるときは
逆に危険ですので、離れてください。

というか雷の恐れがあるときは
撤収したほうが良いと思います…。

コットを活用する

どうしても雨が溜まる場所しか
選べない場合もあります。

そんなときのために、
テントのインナーを取り去って
コットで寝るスタイルをおすすめします。

コットであれば、
多少水が流れてきても
寝るのに影響はありません。

フライを独立で設置できるテント、
シェルターになるテントがあれば
ぜひインナーなしでコット寝スタイルを
試してみてください。

コットは、できれば
ハイタイプ(足が長いタイプ)が
おすすめです。

ハイタイプのほうが
水が付着するリスクが少ないからです。

虫が心配という場合は
コットの上に蚊帳を置くのも
良い手です。

4.タープ推奨

タープ

タープの必要性

テントに籠るスタイルの場合でも、
タープは出来る限り張ってください。

テントの出入りで濡れるのを防止、
荷物の整理や運搬中の雨宿り、
着替え(レインウェアの脱ぎ着)の空間など
タープの恩恵は非常に大きいです。

もしタープが無い場合、自身も荷物も
濡れるので、想像以上に不快なキャンプに
なってしまいます。

少し手間ではありますが、
雨の場合はタープに頼りましょう。

おすすめのタープ

雨は風によって横からも入るので
タープは出来るだけ大きめが良いです。

また、雨を防ぐ目的から
コットン系よりもポリエステル系
おすすめです。

耐水圧が高い、2000~3000mm程度のものを
選ぶと良いでしょう。

形状はヘキサタープでもいいですが、
レクタタープのほうが雨宿りの面積を
大きくとれます。

収納の問題はありますが、
リビングとして使うなら
こんなタープも便利です。

雨天時のタープの張り方

タープに雨水が溜まるので、それを
逃がしてやるような張り方が必要です。

雨の通り道を作ってあげるわけですね。

雨は高いところから低いところへ
流れていきますので、
ポールとロープをうまく使って
高低差を作ります。

こういった張り方をする場合は
ポールが4本必要です。

動画とは逆に、
辺の部分にポールを入れて
角をロープで下げるのでも構いません。

また、ポールは全体的に少し短めにして
タープを低く張ったほうが
横からの雨が入りにくくなります。

5.地べたから離す

浮かす
Photo by Devin Avery on Unsplash

浸水のリスクを考える

テント内、シートの上であっても
地面に接する限り、浸水のリスク
ゼロにできません。

テントの床は濡れるものと
考えておきましょう。

そこで必要な対策は、
とにかく地面から離れることです。

寝床はコットを使い、
荷物はテーブルやチェアに載せておくか、
車の中に片付けておきます。

特にLEDランタンやスマホなど
水没して故障に繋がるもの、
タオルや着替えなど
濡れると不快になるものは、
必ず地面から距離をとりましょう。

タープ下は信用しない

急な横風が吹いたとき、
タープ下に置いた荷物が
濡れてしまうことはよくあります。

大きなタープの下だからといって
安心して荷物を置いたままにするのは
避けましょう。

テント内か、車の中など
今すぐに使わない荷物は極力、
雨に濡れない場所へ避難してください。

防水バッグは一時的なもの

最近はドライバッグと呼ばれる
防水機能のあるバッグが
簡単に入手できます。

これは一時的な防水効果は期待できますが、
長時間、あるいは大量の水には
どれだけ耐えられるか疑問です。

実際、ドライバッグといいつつ
帰宅したら浸水して中身が濡れていた、
ということがあります。

ただ、キャンプ中の雨から
一時的に道具を守る用途であれば
ドライバッグは適しています。

タオルやスマホなどの一時保護用として使い、
バッグ自体は極力濡らさないように
ハンガーに吊るすなど、
地面から離しておきましょう。

6.撤収ラインを決めておく

撤収ライン

事前に撤収をイメージしておく

あまりにも雨が強い、風が強いなど
天候が悪すぎるとテントやタープが
倒壊するリスクがあります。

具体的にどんな状態になったら
撤収するのかを決めておきましょう。

これは、キャンプ前に決めることを
おすすめします。

キャンプ中は不安を抱えつつも
善い方に希望を持ってしまうので、
「まだ大丈夫、これ以上悪くならない」
など、実際のリスクを無視して
危険な目にあってしまう可能性があります。

できるだけ安全側に動けるように
「天気予報に関係なく、
 こんな状態になったらすぐ撤収する」
と決めておきましょう。

また、撤収の際の行動を
事前にシミュレーションしておくと
慌てず焦らずに安全行動をとることができます。

具体的な撤収ライン

風雨による影響では、例えば
以下のような撤収ラインが
考えられます。

  • テントの天井に水が溜まって浸水した
  • テント内に水たまりが出来た
  • テント周りに川が出来た
  • タープから落ちる水が滝みたいになった
  • 注意報が出た
  • 警報が出た
  • ペグが5cm以上抜けかけた
  • 山側から聞きなれない音がする

本当にヤバくなる前に
撤収しないと間に合わないので、
できるだけ目に見える状態変化
撤収ラインにしておくと良いです。

特に浸水とペグ抜けかけ
要注意の状態ですので
気を付けて見るようにしましょう。

撤収行動

テントやタープなどは
可能ならごみ袋に詰めて、
無理そうならそのまま丸めて
車の中へ押し込みます。

荷物も車に全て詰め込み、
車中泊に切り替えます。

車を止めている場所
浸水の恐れがないことを
しっかり確認してくださいね。

もし共用棟・管理棟に
休憩所や仮眠室がある場合は
そちらに避難するのもおすすめ。

もし朝になって天候が回復すれば
詰めた荷物を一旦出して、
ある程度雨水を落としてから
再度積みなおします。

あるいは、そのまま自宅に帰ってから
しっかりとメンテナンスしましょう。

早々にキャンプ場からも撤退する場合は
夜間出入り禁止のキャンプ場もあるので、
事前にキャンプ場のルールを確認して
安全に脱出できるようにしましょう。

7.焚き火は装備と天候に応じて

焚き火

雨の焚き火

雨でも焚き火は可能です。

しとしと降る雨をバックに
ゆらめく炎を眺めるのは、
まさに至福の時ですね。

TCタープを張った下で焚き火をすると
雨が当たりにくいので安定しやすいです。

雨対策としてはTCタープより
ポリエステルタープがおすすめなので
どちらを優先するかは悩みどころ。

天気予報を見て、
降水量や降る時間の長さによって
タープを選んでもいいですね。

雨による影響

雨天時の焚き火では薪が水分を含むため、
煙が大量に出たり、火の粉が出やすくなります。

TC素材でも火の粉で穴が開くことは
ありますので、できれば小規模
焚き火をしたほうが良いでしょう。

薪を細かく割って
ウッドストーブを使うとか。

また、濡れた焚き火台は
灰がべたべたになってしまい
片付けが少し面倒です。

雨が直接当たらなければあまり影響は無いので、
大きなTCタープと小さな焚き火台の組み合わせで
雨でも焚き火を楽しめるでしょう。

8.濡れたものを入れるのは「ごみ袋」

ごみ袋

大きなごみ袋が大活躍

濡れたまま撤収する場合、
テントやタープ、その他のアイテムは
本来の収納袋に入れないほうが良いです。

濡れてかさが増しているせいで
本来の袋には入りにくいですし、
袋は防水でないことがほとんどなので
車内を濡らしてしまうことになります。

そこでおすすめは、大きなごみ袋です。

できるだけ大きなサイズで、
もし選べるなら厚みがあるものが良いです。

破れにくいように2枚重ねて使うと
さらに安心ですね。

テントやタープなどは後で干すのですから、
撤収の際は軽く畳んでごみ袋に放り込んで
おけば簡単です。

小さな道具を入れる場合に備えて
サイズの小さなごみ袋もあると便利です。

トラッシュボックスと併用する

ごみ袋はトラッシュボックス
組み合わせることで
より使いやすくなります。

トラッシュボックスは自立するので、
内側にごみ袋を被せてやると
口を縛らなくても周りが濡れなくなります。

ごみ袋が破れるのを防ぐ効果もあり、
なにかと便利なので
1つは持っておくことをおすすめします。

9.着替えとタオルは余分に持つ

衣服
Photo by Sarah Brown on Unsplash

着替えは「必要数」では足りない?

通常、着替えの必要数は
泊数分あれば良いです。

しかし雨の場合は
濡れたら着替えたほうが良いので
いくらあっても助かります。

少なくとも泊数+1、
可能なら泊数+2くらい
用意しましょう。

下着や靴下まで濡れることを想定して
フルセットあったほうが良いです。

また、普段より少し暖かめの服にしておくと
現地で冷えたときに助かります。

タオルは用途別に持って行く

タオルは用途によって
サイズなど使い分けます。

  • 顔を拭く
  • 体を拭く
  • 手を拭く
  • 髪を拭く
  • 足を拭く
  • 道具を拭く
  • テント内を拭く

兼用できるものはすればいいのですが、
乾いていることが重要なので
替えは充分に用意しておきましょう。

雨キャンプでは干しても乾きませんので
乾いたタオルは貴重品扱いで
大切に使ってください。

10.片付けはタイミングを見て

パッキング
Photo by Arthur Edelmans on Unsplash

片付けはタイミングが重要

出番が終わった道具はこまめに片付けると
負担が分散されて良いのですが、
雨の場合は「雨が止んだタイミング」に
まとめてやったほうが良いです。

天気予報を見て、
道具を片付けるタイミングを決めましょう。

夜に大荒れしそうなら
夕飯後できるだけ片付けておく、

朝にかけて天候が回復するなら
あえて片付けない、など

臨機応変にタイミングを見計らいましょう。

焦らない、急がない

雨が降る中で片付ける場合、
きちんと合羽を着て、慌てずに作業しましょう。

濡れるのは想定内のはず。
慌てて作業すると、怪我したり
忘れ物をしたりと碌なことがありません。

タープは最後まで残し、
少しでも雨から荷物を守りながら
片付けると良いでしょう。

11.雨でも出来る楽しみを

読書

集中力が増す

しとしと降る雨の場合、
雨音が邪魔になるどころか
むしろ集中力をアップさせてくれます。

普段集中できないから敬遠している
読書、パズル、木工、設計、文筆などに
取り組むチャンスです。

気付いたらあっという間に時間が過ぎていた、
なんてことも。

多少の音なら出してもいい

多少音を出しても雨音にかき消されるので、
周りに迷惑をかけずに済みます。

小さめの音でラジオを聴いたり
動画を見たり、少し歌ってみたり。

雨のスクリーンで映すシアターとかも
非常にエモいですね。

ただし、夜間はさすがに迷惑なので
消灯時間前には終わるようにしましょう。

さいごに

雨対策をたくさん紹介しましたが、
大切なのは安全です。

注意報や警報が出ている状態では
キャンプをしないこと。

風が強い場合は撤収を考えること。

安全の範囲内で、
できるだけ快適に過ごせるように
雨対策をしてキャンプを楽しんでくださいね。

それでは!

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