ソロキャンプの魅力

人は、なぜ焚き火に癒されるのか。

焚き火

焚き火の魅力

こんにちは、こんたろです。

 

今回は「癒し」を求めるお話です。

キャンプには癒しの要素がたくさんあるのですが、

癒しを求めるひとに一番深く刺さるのは焚き火でしょう。

 

焚き火とは

焚き火とは、薪などを集めて燃やすこと、

またはその火のことを言います。

 

焚き火についてはこちらの記事でも少し説明しています。

https://kontarocamp.com/camp-start02/

 

キャンプといえば焚き火、

焚き火といえば癒し、ですね。

 

youtubeには4k画質の焚き火動画がいくつかあがっていて、

軒並み再生数が多いです。

 

これとか600万再生超えてます。

ずっと見ていられる・・・と言いたいところですが、ぼくはそうでもないです。

30分くらいで飽きてしまいます。

リアル焚き火をやるほうが癒されますね。

 

動画とリアル、その違いにも着目しながら、

焚き火のもつ癒しの力、魅力について解説します。

 

 

焚き火に癒されるのはなぜ?

 

火をつける

 

子供の頃から「火遊びはダメ!」としつけられたおかげで、

大人になった今でも火を扱うのは少し覚悟が要ります。

 

日常生活の中で火を使うとすればガスコンロくらいのものですが、

それもオール電化によってIHに取って代わられたため、

(直接的には)一切火を使わずに生活することも珍しくない時代となりました。

 

今ではレアになった「火をつける」という行為ですが、

これは焚き火動画の視聴では得られない体験です。

リアル焚き火の場合は火付けは慣れるまで難しいし、

コツが要るからあれこれ試行錯誤するので、

うまく火がつくと達成感があります

 

「達成感」と「癒し」

一見関係なさそうですが、実はけっこう繋がっている気がします。

 

「癒しが欲しい」というひとは、

身体だけでなく心も疲れてずっしり重く感じていると思います。

心の疲れをとって軽くすることが癒しの効果だとすれば、

達成感を得ることも同じように心を軽くする効果があるでしょう。

 

例えばぼくの体験ですが、

仕事で全然うまくいかないことが続いて心が疲れてしまったとき、

ちょっと見方を変えて、これまでと違う手法を取り入れてみたら解決した、

ということがありました。

そのとき、心がとても軽くなったのです。

 

これを一般的には癒しとは言わないでしょうね。

なぜなら、癒しは受動的(される)、

達成感は能動的(する)という違いがあるからです。

でも、心が軽くなるという結果は同じです。

火をつけるという行為は、

試行錯誤の末にある達成感によって心を軽くするという

自発的な癒しとも言えるのではないでしょうか。

 

初っ端から理屈っぽいことばかりで面白くないですね、

ようするに火をつけるのは楽しいよってことです。

これはこれで危ない発言でしょうか・・・。

 

 

火を育てる

 

前の項で火をつけるということを言いましたが、

何に火をつけるかご存じでしょうか。

いきなり薪に火をつけようとしても、

なかなかつきません。

 

乾燥した木の皮や、枯れ葉、ほぐした麻紐、あるいは着火剤などに火をつけて、

これを火種にします。

火種を細い枝に移し、徐々に太い枝に移して、最終的に薪に火を移します。

この行為を、「火を育てる」といいます。

 

言い得て妙だと感心するのですが、

自分の手でちいさな火を少しずつ大きくしていき、

やっと薪に火がついたら子育て卒業、

あとは輝かしい子供たち(炎)の活躍を見守る・・・みたいな感じです。

ちょっと違うか。

 

火を育てるのは大変ですが、

立派な焚き火になってもらうために一生懸命手をかけてあげるわけです。

これも達成感ですね。

能動的な癒しです。

 

動画の場合では、疑似的に同じような感覚が味わえます。

見ているだけで手を出せませんので、

どちらかというと孫の成長を見守る感じに近いような気がしますが。

 

 

炎のゆらぎ

 

さて立派な炎に成長した焚き火ですが、

ここが一番の癒しポイントですね。

 

大きく育った炎は、ゆらゆらと不思議な動きをしています。

この炎のゆらゆらは、

「1/fゆらぎ」という

癒しに繋がる大自然の仕組みなのです。

 

こちらの記事などがわかりやすいです。

キナリノ|リラックスに深くかかわる「1/fゆらぎ」って知ってる?

見れば見るほど癒される、

こんな力が自然には溢れているのですね。

 

動画では充分に火が育ったところから始まるものも多いです。

一番いいところだけを延々と放送するので、

ずっと見続けるひとがいるのも納得です。

 

 

熱さが伝わる

炎は当然ですが熱いです。

焚き火を近くで見ていると、

その熱も体で受けることになります。

 

遠赤外線効果というものですね。

体の芯まで浸透するような暖かさがあります。

 

これが寒い時期だと非常に暖かく、

真冬の教室のストーブのような、

現場の仮設待機所のような、

離れがたい心地よさがあります。

 

これは間違いなく癒しですね。

寒ければ寒いほど、焚き火の暖かさが身に染みて、

心までぽかぽか癒されます。

 

動画では熱が伝わらないので、

ここはリアリティを感じられない点と言えます。

ただ、暖房器具の前で動画を視聴すれば、

何となく雰囲気を味わうこともできます。

やってみるとけっこう幸せだったので、わりとおすすめです。

 

 

弾ける音

焚き火がガス火などと大きく異なる点は、

薪に含まれた水分が弾ける「パチッ」という音がすることです。

 

この音が焚き火の特徴であり、特長です。

 

動画を視聴するときに、

映像を消して音だけを聞いてみてください。

なんとなく焚き火の光景が浮かんできますよね。

この音、すごく癒されるというか快感すら覚えます。

 

なんと、あの「パチッ」にも1/fゆらぎが含まれているというのです。

視覚だけでなく聴覚にまで訴えかけてくるなんて。

soundzone|「1/fゆらぎ」ふたたび~焚き火を科学する秋の日

 

静かな暗闇の中で、

焚き火だけが明るく浮かび上がり、時折パチッと弾ける音が響くだけ。

 

癒しですねぇ・・・。

 

 

静かに終わる

 

キャンプ場では消灯時間が決まっており、

それに合わせて焚き火も終わります。

 

燃えている薪を火消し壺に放り込んで即終了、ということもできますが、

ちょっと情緒がない気がしますね。

 

できれば静かにゆっくりと、

薪が燃え尽きるまで見守ってあげたいところです。

 

これはちょっと癒しとは違うかもしれませんが、

焚き火で少し興奮してしまった神経を

「チルアウト」するために必要だと思います。

チルアウト[chill out]:落ち着くってこと

 

焚き火の終わりは切ないというか儚い側面もありますが、

急激な変化はストレスになり得ます。

ゆっくりと終わらせて精神を安定させると、

癒し効果も長続きするでしょう。

 

動画視聴の場合も、できれば最後まで見るといいと思います。

長時間のものが多いので、途中から再生するのも現実的ですね。

 

 

まとめ

今回の記事をまとめると、こんな感じです。

  • 焚き火は最強の癒しツール
  • 火をつけることが出来たという達成感
  • 火→炎の成長に感動
  • ゆらぎの波長は癒しの波長
  • 遠赤外線は心までぽかぽかに
  • 弾ける音が快感
  • そっと終わってChill Out

 

それでは。

 

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