
聞きなれない言葉【コット】とは
こんにちは、こんたろです。
今回はコットのお話です。
コット=キャンプに最適なベッド
ウィキペディアのベッドのページに、以下のような記述があります。
簡易ベッド
更に簡素な構造の物として「コット」(折り畳み式簡易ベッド)がある。分割ジョイント式にされている左右のパイプの間にキャンバスシートがあるのみ。付属している折り畳み式X字脚の上に載せて使う。主として野戦病院や屋外救護所、軍のキャンプで使用するもの。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「ベッド」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%89#%E7%B0%A1%E6%98%93%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%89(参照:2020年2月25日)
簡易ベッドだそうです。上の説明でイメージできたでしょうか?
トップ画像もコットが映っていますね、そう、担架みたいなソレです。
国によってはベビーベッドを指す言葉でもあります。Camp cotであれば伝えたい意味で通じるようです。
コットは折り畳んだり分解してコンパクトになるので、持ち運びが容易です。軍のキャンプで使われるくらいですから、耐久性や設置のし易さも折り紙付きですね。
キャンプの寝床といえばマットとシュラフ(寝袋)なので、コットの導入はあまり考えていないという人もたくさんいます。
登山をメインにする人は「余計な荷物」になるから、という理由でコットを導入しないそうです。(たしかにザックに入れるのは物理的に厳しいし、重い)
それはわかります。が、キャンプであれば、ぜひ使ってほしい。
それは、こんなメリットがあるからです。
コット導入のメリット
コットを使わなかった場合(マット+シュラフ)から見て、使った場合(コット+マット+シュラフ)にどんなメリットがあるかを解説します。
メリット① 地面の凸凹を感じない
砂利や石ころの多いサイトの場合、マットだけでは凸凹を受けきれず、痛い思いをしながら寝ることもあります。
また、エアーで膨らませるタイプのマットでは破損に繋がります。
コットの場合は地面から物理的に離れて横になれるので、凸凹は一切感じません。生地へのダメージも、地面とは全然関係なし。
特に薄いマットを使う人や、エアーで膨らませるタイプマットを使う人は、このメリットを強く感じると思います。
メリット② ある程度の傾斜を緩和する
マットで地面に横たわると、ほんの少しの傾斜があるだけで変に体に力が入り、寝苦しいことになります。
コットの場合は、多少傾斜があったとしてもコット自体は真っ直ぐなので、いい位置を探せばそれほど傾斜を感じません。
足の位置の土を少し掘ったり盛ったりすると、すぐにいい感じになることもあります。
メリット③ 地面からの冷気が伝わりにくい
冬キャンプをする人こそ、コットのメリットを存分に味わってほしい。
冬の寝床はとにかく冷えます。
地面からの冷気って、どれだけ時間が経っても冷たいままなので、ほんとに眠れなくなります。
が、コットがあれば地面と接しないので、それほどの冷気は感じません。
マットが無いと寒いですが、コット+マットは最強の防寒寝床です。
メリット④ 虫が寄り付きにくい
冬以外、フロアレスのテントで感じやすいメリットです。
物理的な距離があるおかげで、飛ばない虫はほぼ寄り付かなくなります。
同じ目線の高さに虫が居ないというだけで安心感が違いますよ。
メリット⑤ 草露がダウンシュラフに付かない
④と同じ条件で感じやすいメリットです。
ダウンシュラフは極力濡らしたくないものですが、フロアレスだと草が茂っている上で寝ることもありますよね。
草露でかなり濡れてしまうこともありますが、コットがあればその心配はありません。
メリット⑥ 簡易的な椅子になる
コットの上で立つのは危険ですが、一時的に座るくらいなら全然平気です。
ちょっとした休憩に、ベンチのように使えるコットの便利さは快適そのものです。
メリット⑦ 荷物置き場になる
地面に置きたくない荷物や小物を、コットの上に置くことが出来ます。
もちろん、自身が寝ていないときに限られますが。
耐荷重もかなりあるはずですので、重い物も気軽に載せられます。
あるいは、ハイタイプのコットであればコットの下に物を収納しておくこともできます。
メリット⑧ 寝心地が良くなる(これは人と物の相性による)
コットの生地は普段の生活には無い感触です。
人によって感じ方に違いはありますが、地面に寝るよりは良いと感じることが多いと思います。
ただ、物によっては全然眠れないという話も聞きますので、自分の好み(テンションのかかったものが良いのか、緩いのが良いのか、など)を把握してから導入できるといいですね。
コット導入のデメリット
メリットばかりでは偏るので、デメリットも紹介します。
- 価格が高い … 必須では無いからお金をかけたくない、という人が多いです。が、残念ながら1万円~3万円ほどの製品が多いです。けっこう高いですよね。
- 荷物が増える … コンパクトになるとはいえ、ざっくり70cm×φ20cmくらいの大きさで、重量は2~3kg以上あります。それなりの荷物増ですね。
- 設営の手間 … 折りたたみの場合は広げるだけですが、組み立て式の場合は5分くらいかかります。一刻も早く焚き火をしたい人には苦痛かもしれません。
それくらいかなぁ…。
格安中華コット ヘリノックスタイプが1万円切ってた!

こんな動画を上げました。
安いコットがきちんと使えるものなのか、ぜひご参考にしてください。
動画では語らなかった、ヘリノックス コットワンとの違いや使った後の感想などについて、これから解説します。
コットの(個人的)最高峰、ヘリノックス コットワン
一般的なコットのイメージは、コールマンのGIコットだと思います。
もちろんGIコットは人気もあって定番ですが、これ大きくてガッチリしてるせいか重さが8kgもあるんですよ。
軍モノが好きならGIコットがおすすめですが、コスパを求めるぼくとしては、軽さも重要な要素です。
で、軽くて丈夫で使い勝手が良い、となれば…これ以外ない。
収納がとにかくコンパクトで、軽い。
収納サイズ:16×16×54cm 、バッグ込みの重さ:2320g
ただ、非常に高額。約4万円。ハイタイプにするなら別売りの足が1万円。
計5万円也。
こちらのブログ記事が詳しかったので、ぜひ読んでみてください。
わらログ|【レビュー】Helinox(ヘリノックス)コットワンを2年使ってみた【購入方法/使い方など】
記事にもありますが、モンベルの店舗で実物をチェック出来ますよ。
コットワンによく似た1万円以下の中華製コット
コットワンが計5万円ですが、中華製で約1万円のものがありました。
こちら。
ぼくが持っているものより改善されています。
収納時サイズはφ19×55cm、重さは3.1kgとコットワンより少し大きくて重い。
ソケットアーム(足の取り付け機構)はほぼ同じ。
足の数も3本で同じですが、こちらはハイタイプが標準となっています。
非常によく似た雰囲気の商品ですが、価格は1/5です。
使用後の感想
スペック上では若干劣る中華製。
ぼくの個人的な意見として、使用してみて大きな違いは感じられませんでした(コットワンは一瞬横になっただけなので比較としては弱いけど)
生地のハリとかは、コットワンのほうが若干気持ちいいかな?という程度の差。慣れで埋まる程度の溝。
耐久性としては、1年半、キャンプでも部屋でも使ってきて全然へたれた感じが無い。まったく問題なし。
足の破損なども起こっていません。意外と丈夫。
全然、価格ほどの差を感じることが出来ませんでした。
つまり大当たりの製品だってことです。
しかも今バージョンアップしてギシギシ音が減っているようです。
ポールに何か塗ればいいのかな…ちょっとやってみたい。
とりあえず、本家ヘリノックスにこだわらないよ、って人にはめっちゃおすすめです。
似たようなものがいっぱい出ていますが、ぼくが実際試したのはこれだけなので、すみませんがこれおすすめします。
いやマジでコスパ良いですよコレ。
それ以外のコット
GIコットやコットワン(&それ風の中華のやつ)以外にもいろんなコットが発売されています。
持ってないからレビューは出来ないけど、一応良さそうなものだけいくつか出してみますね。
やっぱヘリノックス(風)が一番かなー。
まとめ
まとめるほどでもないので一言。
使って初めてわかる良さ コットいいよコット
以上です。