こんにちは、こんたろです。
チタン。チタニウム合金。
ロマン溢れる素材ですよね。
コーヒーの味を変えないとか、
独特な焼き色「チタンブルー」とか、
強度が高いので極限まで薄く軽くなっているとか。
あとは熱伝導率が低いので、マグなどの飲み口が
あまり熱くならないから飲みやすいとか。
他の素材には無い特徴が購買欲をそそりますが、
チタン製品はとにかく価格が高いのが難点です…。
比較的安いチタン製品を提供するブランドは世にいくつかありますが、
今回はBoundless Voyage(バウンドレスボヤージュ)というブランドを
ピックアップしてみます。
チタン製品を扱う中ではかなり低価格帯のブランドで、
価格の割に高評価レビューが多く、製品ラインナップも幅広いため
どんなブランドなのか気になっている人も多いはず。
レビューなどを参考に、Boundless Voyageの正体を探ります!
憧れのチタン!
安いけど品質は大丈夫かな?
Boundless Voyageの概要

Boundless Voyageは高品質と低価格を両立したチタン特化ブランド。
その正体は2012年に中国広東省で設立したサプライヤーです。
従業員数は50人以下となっていますが、数々の生産マシンを保有し、
チタン加工に特化した自社工場を持ちます。
他社のOEM生産を受け持っており、品質も確か。
中国メーカーですが、展開市場としては日本をメインとした
東アジアが46%となっており、他には欧州や北米にも
手を広げています。
顧客は開示されていませんが、もしかしたら
日本のメーカーもここに生産を依頼しているかも
しれません。
価格が安いのは自社ブランドだからという点が
大きいようですね。
Boundless Voyageのアイテムに注目
チタンシングルマグ

- 価格:2,300円 ※価格は変動します
- サイズ:(D)80×(H)87mm
- 重量:約96g
- 満注容量:420ml
- 材料:チタニウム
- その他:蓋付き、メッシュ袋付き
オーソドックスで使いやすいマグ。
420mlの容量で、たっぷりコーヒーが飲めます。
料理に使うには少し小さめですが、スープ程度なら充分。
蓋は取っ手があり扱いやすいですが、マグの上に載るだけなので
大きく傾けたり逆さまにすると落下します。
カチッとはまっているわけではないのでご注意を。
その他、形状やハンドルは他メーカーと大差ありません。
言ってみれば「普通」なのですが、その普通のチタンマグを
低価格で実現できていることが凄いなぁ!という製品。
もちろん直火可です。
この価格なら、焼き色付けるのに失敗したらもう一個、
みたいな贅沢なお試しができる、かも…?
レビュー評価は★4.3。
製品自体に問題は見られず、総じてコスパが良いという評価。
低い評価を付けた中には、ロゴの色が写真と違ったとか、
蓋がしっかり閉まらない、というものがありました。
ロゴは写真が古かったためで、現在は修正済みです。
蓋はまぁ…元からそういう仕様なのだと思いますが。
チタン加工に嵌め合いの精度まで求めるのは酷な気もします。
よくある形状のチタンマグですが、蓋と袋が付属して
この価格というのは、とてもお得感がありますね。
チタン入門としても最適だと思います。
チタン合金ソリッドステーク(ペグ)

- 価格:2,200 ~ 4,800円 ※サイズと本数によって価格が異なる
- サイズ:長さ20/24/30/35/40cm、直径7/8mm
- 重量:約38.5/57.8/71.5/81.0/93.0g
- 本数:4/6本
- 材料:チタン合金
- その他:光反射ロープ付き
高純度チタン合金のペグ。
重さは鋳鉄製と比べて4割ほどカット。
軽くて丈夫なペグとして愛用者が増加しています。
Boundless Voyageからは数種類のペグが販売されていますが、
おすすめはこの溶接されたスタンダードタイプ。
溶接部分が無いタイプはもっと軽くて安いのですが、
通常のキャンプでは不便さが上回るので非推奨。
他の形状のものは用途が限られます。
サイズ展開は20~40cmと充分です。
価格は他ブランドとあまり変わりません。
価格は時期によって多少変動するので、
もし購入するなら安くなるタイミングを
見逃さないようにチェックしましょう。
レビュー評価は★4.6。
ほとんどが「想像以上に軽くて丈夫」という評価で、
目立ったマイナスレビューはありません。
溶接部分をハンマーで打ったら変形した、という
レビューがありましたが、いかにチタンといえど
まったく変形しないわけではないです。
ペグは頭を打つようにしましょう…。
価格面で特別優位というわけではありませんが、
安心して購入できると考えて良さそうですね。
チタンメスキット(キャンティーン&飯ごうセット)

- 価格:13,800円
- 本体材質:99.8%純チタン
- 総重量:約385g
- チタンキャンティーン:1100ml/約160g
- チタンハンゴウ:400ml+750ml/80g+108g
- 付属品:チタンリッド(蓋)、スチールワイヤー、カモ柄ポーチ
ミリタリーテイストの塊のようなアイテム。
キャンティーン(水筒)と飯ごうがセットになっていますが
ストーブは付属しません。
ちなみにこのアイテム、他ブランドから
全く同じ製品が全く同じ価格で販売されています。
中にはロゴまで同じものもあります。笑
メスキットで有名なKeithと比較すると、
浅型飯ごうが追加されて価格は少し安くなっています。
コスパは良いですね。
レビュー評価は★4.5。
概ね良い商品だったというレビューですが、
いくつか不満点も散見されます。
大飯ごうの目盛りが若干不正確、
キャップもチタンなので金属が擦れる音がする、
ポーチの縫製がちょっと甘い、
750mlの飯ごうが思ったより小さい、
などのマイナスレビューがありました。
そういったマイナス面を受け入れられるかどうか、
ということも考慮したうえで、やっぱり欲しい!となって
ポチろうとするぼくがいます。
かっこいいですよねぇ、これ。
付属しているワイヤーも実にいい仕事しそうです。
メスキットを木の枝やトライポッドに吊るしておけば
ミリタリーキャンプの雰囲気をぶち上げてくれるでしょう。
チタンポット&パンクッカーセット

- 価格:4,180円
- 本体材質:99.8%チタン(本体とハンドル)
- 本体総重量:約179g
- ポット:外径140mm 深さ70mm 厚さ0.4mm / 105g / 満水容量1000ml
- パン(リッド):外径144mm 深さ35mm 厚さ0.4mm / 74g
- 付属品:メッシュバッグ
ソロなら充分な大きさの鍋とフライパンのセット。
フライパンは鍋の蓋代わりになります。
アルミやステンレスではよくあるセットですが、
チタンではけっこう珍しい。
このサイズのチタン製品としては低価格ですが、
そもそもチタンクッカーのニーズが低いのか
レビュー数は多くありません。
レビュー評価は★3.5。
このブランド製品の中では低めです。
チタンなのに錆びたというレビューが目立ちますが、
手持ちのものは全くそんなことは無いです。
当たり外れがあるのかな…。
念のため、水分を拭き取って保管すると良いでしょう。
チタンクッカーは熱伝導率の低さから、
アルミクッカーとは火の通り方が違います。
チタンクッカーがどういうものかを知るための
入門セットとしておすすめです。
熱源は火の当たる面積が大きいものが良く、
例えば炭火、焚火、大径のバーナーが合います。
チタンハンギングポット(吊り鍋)

- 価格:3,999円
- 材質:チタン
- 容量:1300ml
- サイズ:外径140mm 深さ90mm 吊り部高さ75mm ハンドル長さ40mm
- 本体総重量:166.5g
- 付属品:メッシュバッグ、リッド(蓋)
アイアンハンガーなどに吊り下げて使う鍋。
焚き火調理によく似合います。
底がフラットで、小さいながらハンドルがあるおかげで
五徳に置いて調理することも可能です。
他メーカーの同じくらいのサイズと比較すると
少し低価格帯となっています。
中に他のクッカーや食器などをスタッキングする人も多く、
レビューにはスタッキング情報もアップされています。
レビュー評価は★4.3。
使いやすい/安い/軽い/サイズ感が丁度良い
という高評価なレビューが多く見られました。
遠火にかけて吊るしたまま放置できるので、
じっくり煮込むビーフカレーなどを作りたくなりますね。
チタン焼き網

- 価格:2,399円
- 材質:99.8%チタン
- 表面:サンドブラスト
- サイズ:25cm × 11cm × 2mm
- 重量:約142g
- 付属品:携帯バッグ
焼き網と鉄板の中間のようなアイテム。
何度洗っても錆びないため長く使えます。
焼き網として使うのは勿論ですが、
他にも五徳として使ったり、鍋敷きにしたりと
1枚あるとけっこう便利に活躍します。
他メーカーからも同じ形のものが
同じ価格帯で販売されています。
OEM絡みでしょうね。
レビュー評価は★4.2。
概ね高評価ですが、気になるレビューもちらほら。
簡単に曲がってしまった/重い/焼けるのが遅い
というマイナス面があるようです。
チタンとはいえ薄い金属板ですから、加熱すれば歪みます。
「ソーセージが転がる」という報告もあり、
けっこうな反りが出る場合もあるとのこと。
重いのは2mmという厚さによるものですね。
同量の鉄ならもっと重いとは思いますが、
期待したほど軽くなかった、ということでしょう。
焼けるのが遅いのは、チタンの熱伝導率が低いため。
総合的に、チタンはあまり焼き網には適さないのですが
高評価も多いので、所有欲は満たされるし
慣れればちゃんと使える、というアイテムです。
単なる焼き網としては非常に高価なので、
焼き網以外の活用方法を自身のキャンプに取り入れ
られるなら、ゲットしても良さそうですね。
チタン水筒

- 価格:3,900円 ※時期によって価格変動あり
- 材質:チタン、シリコン
- 容量:750ml
- サイズ:径70mm 高さ250mm
- 重量:約121g
- 付属品:携帯ケース
直火不可のチタン水筒。
焚き火に似合うフォルムなので、つい直火をしたく
なってしまいますが、シリコンが入っているので
直火では溶けます。
チタンなので匂いが残ることが少なく、
酒やコーヒーを入れる人が多いようです。
また、真空ボトルや魔法瓶ではないので
あまりに熱いものや冷たいものを入れると
持つのが辛くなってしまいます。
キャップには取っ手があるので、
枝などにひっかけておくことができます。
レビュー評価は★3.7。
レビュー内容はチタンで直火不可ということを
理解した上で使うなら良いアイテム、というものが多いです。
シリコンがあっても漏れるというレビューもあり、
基本的には倒したりせずに、吊るしたり置いたりして
使うボトルですね。
保温・保冷は出来ませんが、飲み物を持ち歩くには便利で、
何よりも見た目が良いです。
例えただの水でも、このボトルで飲んだら美味しくなる気がしますね。
まとめ

ここまでに紹介したアイテム以外にも、
チタンカトラリーや焚き火台、テーブル、皿、
シェラカップなど、かなり幅広いチタン製品を販売しています。
価格帯はどれも低く設定されていて、
品質は多少当たり外れがあるものの概ね高評価。
価格以上の品質があり、コスパに優れるブランドでした。
一般にチタン製品はマニアックなものも多く、
価格帯は高めになりがちです。
初めてチタン製品を買う、という場合は
コスパが良くオーソドックスなアイテムが多い
Boundless Voyageの製品を試してみるのも
良いのではないでしょうか?
ぼくは早速メスキットをポチります!
それでは!